昨日の産経新聞朝刊に、
解剖学者・養老孟司(著書『バカの壁』)と、
作家・角田光代(著書『対岸の彼女』)の対談が載っていた。

テーマは【脳あるヒト 心ある人】


その中で司会者が、
「心はどこにあると思いますか。」
と聞いたときの養老孟司の言葉。

「よく、心は脳にあるというが、心は働き。
働きには決まった場所がない。
吉野の桜を思うとき、心は吉野に行っているでしょう。
心のある場所を聞いても意味がないと思う。
ものには位置があるものとないものがある。」

ものすごく感銘をうけた。
場所に限らず、人を想うときも心はその人のもとへ。


10月から対談と同じタイトルで、往復エッセーが始まるので楽しみ。

最後にもうひとつ。

「自分は生まれてから変わらないと思っているのは錯覚。
自分はどんどん変わる。
だいたい人間の体の成分の九割は一年間で変わっている。」


・・・『バカの壁』、売れ過ぎてて敬遠してたけど読もうかなぁ。