「安保法制成立・その1」で紹介した「最後の海軍大将」井上成美の言葉について、今回もより正確な内容を紹介します。
これから書く事は昭和26年5月10日に井上氏の自宅にて、高木惣吉元海軍少将に話した事です。
現在は入手困難かもしれませんが、生出寿氏の「反戦大将 井上成美」(徳間書店)や高木氏の「高木海軍少将覚え書」(毎日新聞社)に出て来ます。
「軍隊は国の独立を保持するものであって、政策に使うのは邪道と見ている。
独立を保てぬという時は戦争をやるが、政策の具に使ってはならぬ。
政策に使われたとき、軍人は喜んで死ねるか。
第一次世界大戦に駆逐艦を出したのは不可と思っていた」。
安保法制賛成派も反対派も、まず「軍隊の本質」について考えてみる必要がある、と思っています。