大分県日田市といえば、古くは西国郡代のお膝元、天領として九州の中心地として栄えた地域。今では天領日田おひなまつり・日田祇園祭・日田川開き観光祭・日田天領祭りなど多くの観光客を魅了するイベントが開催されているそうです。
日田市豆田町
天領日田おひなまつり
さて、今回訪問した株式会社朝日木工様(株式会社アサヒ)はソファー、脚物家具やTVボード、こたつ、サイドボード、ダイニングテーブル等々の製作販売をされています。
昭和21年の個人創業から70有余年。
朝日木工さんの詳細はこちらのHPでご覧ください。
ショールーム
山本ビニターとの出会いは、
平成8年から高周波成形合板接着機、テーブルの高周波木縁張接着機をご利用いただいており、
昨今ではものづくり補助にて平成28年に新商品フレーム、パーツ組み用にMWY-8HL型を導入いただきました。本機により午前中に接着したものが午後より仕上げができ、接着工程で有効にご利用頂いています。
その際、3つのポイントに着目されました。
・接着剤を高周波加熱すれば、当日仕上げ作業が出来る
・接着剤を高周波加熱すれば数分で強度がでる(水ビ使用)
・塗装品も高周波加熱で変化しないので本体組みができる
ならば、『複雑な形状のものや本体組みでも早期接着完了できるはずだ』と。
今までハンディクランプで行っていた作業に高周波コンタクト加熱接着機(ハンディータイプ)を検討頂き、即、導入いただきました(その後、使用する頻度も増え2つのセクションでそれぞれ使えるように2台目も導入いただきました)。
このコンパクト加熱接着機は小型ハンディータイプで、
『100V(コンセント)で使用できる』、
『キャスターが付いているのでどの場所へも移動、利用できるという点が魅力だった』
とお話し頂きました。
カタログはこちらから↓
http://www.vinita.co.jp/wood/products/woodworking.html
山本ビニターHP動画はこちらから↓
https://www.youtube.com/watch?v=dgs7uyLwk0Y&feature=youtu.be
朝日木工さんでは作業区分けとして、2つのセクションで利用
1、パーツ組み(MWY-8HL型、テクノガン)、仕上げ、塗装のセクション
2、塗装完了の最終パーツや本体組み(テクノガン)とソファー取付、完成までのセクション(あとは、出荷担当へ)
に区分けされています。
今回ご紹介頂いたのは2のセクション(本体組み)での利用状況をご紹介いただきました。
作業の流れは、
出荷当日の塗装済パーツを待機させ、本体組みでの高周波接着から
まずは、必要な分の接着剤調合、接着剤は水性ビニールウレタン
ダボを入れて
反対面にも接着剤を
ハンディクランプで固定
高周波加熱作業で接着完了
当日本体組みなので広い作業場(従来は、前日クランプした製品でいっぱい)
パーツ組セクションでの高周波加熱利用は、
こんなのも
これはMWY-8HL型で
高周波板はぎ・枠組・縁張り接着機MWY-8HL型
※導入後、工場の流れを変えて改善されたことは
・当日生産出荷体制になった
・生産効率が上がった
・急な当日出荷もできるようになった。15時に出荷要請があっても当日出荷できる
他、
・パーツ組み、塗装作業の仕掛品が少量になった。保管(待機)棚もすっきり
・前日にクランプされた製品全量を置いていたスペースが不要、すっきりスペース
・台車も1/3に
・ハンディクランプの量も、30~40本あったのが、8本だけで出来る様に。あとは、締めたあと、ローテーションで作業
高周波接着機を利用して当日生産出荷すると提案したときは、『そんなのは無理だ』と言う意見が大半だったそうです。
高周波機と合わせ、生産の流し方を“1日通して100ある作業をできるだけ『小さいグループ分けをすること』”を実行。
数日で流れに慣れ段取りがし易くスムーズにすすむようになったそうです。お客様に待たさない体制ができたと。
有効に高周波接着機をご利用いただいている事、嬉しさ実感です。
当日はお忙しい中、お時間を頂きご紹介頂きました。
本当にありがとうございました。