これは「ひょこむ」のブログからです。


カバン屋さんが、円高について書いておられます。
<a href="http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=62407 ">『どうして日本人は円安が好きなんだろう?』と</a>

最近、ユ-ローがどんなになってるのか、全然知りませんが、
『ご飯が美味いカバン屋です』と仰っていますから、ドイツからの輸入主力のカバン屋さんとしたら、円高傾向を享受されているのだと思います。


確かに、あのトヨタでもあんなに利益が悪化していますが、その原因は景気が悪いのか、販売不振なのか、円高なのかは、よく解りません。

しかし、アメリカ発の経済危機は大変だと思いますが、円高については、少し騒ぎすぎですね。
円高で大変だと騒ぐのは、直ぐ危機宣言をしたがる日本人の特技です。それをあおって書けば雑誌も売れるのか、マスコミもそんな風潮です。

毎年データーを調べてみたら、解ると思いますが、1年に15円か20円ぐらいはどちらかに振れることは多いと思います。

確かに1円で幾らの損得と言う計算をすれば、直ぐ10億、100億の単位になるので、大損と騒ぎ立てる心理も解りますが、逆に振れたときは、大儲けとはなかなか言わないものです。

ただ、担当者は期末決算で常に短期的にアテモノをしていますから、それが狂うのは間違いありません。これはサラリーマンは困ります。
いいほうに狂ったときは誰も文句も言いませんし騒ぎもしないだけです。
胸を張って『史上最高の決算です』と言うのでしょう。


私は、コンなのは、中期的な構造対策として、こんな風にすればいいのではなどと思っていたのですが、時間切れでやってみることが出来ませんでした。

その仮説は
1.円高、円安はしょっちゅう起こる。
2.円高で困るのは日本側、現地はむしろ在庫分はプラスである。
3.大体在庫は、特に二輪車などは半年分ほど持っている。
4.現地法人も自分たちの会社で、この株主は一人が普通である。
5.これがダンパーになるはずだ。
6.短期的な損失に耐えられる体力(剰余金)を現地側に持たせておいて、円建てにしてしまえば、日本側の騒ぎはなくなるはずである。
7.現地側も独立法人だが、株主は一人だし、そんなに騒ぐこともない。日本側が納得さえすれば、現地の社長は部下の一人である。

などと思っていたのですが、システム的に組み上げる時間がありませんでした。もう1年か2年担当していたら、多分こんなことをしただろうと思っています。


今の現役の方にも、お奨めしたいのですが、現地側に『剰余金を貯める』という説得が並みのサラリーマンでは難しいのだと思っています。
(現地に『剰余金を貯める=日本側の事業部の利益は減る』ことになります。)
一度造ってしまえば、中期に効くいい仕組みだと思っているのですが、ダメですかね?


でも、サラリーマンは短期的でその逆をしたがります。
現地の剰余金を理屈をつけて吸い上げて、日本側の利益にして、
『何が買えるのですかね?』、事業部のえらいさんの『地位』が買えたりします。

でも、円高になると、えらいさん以下大騒ぎになります。
こんなとき、悠然としていれたら、気持ちいいはずですけどね。


これ、<a href="http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=62407 ">カバン屋さんの『日本人はなぜ「円安」が好きなんだろう?』</a>
のコメントの積りで書いています。
コメントですから、ちょっと大げさに言っているかも知れません。