淀川水系のダムを造るべきかどうかで大激論である。
国交省は諮問機関の『ダム不要』と言う意見に耳を貸さず、その建設へと整備計画案を発表した。
今朝の新聞のトップ記事を飾っている。関係する6府県知事に計画案を送り意見を聴取して最終案を決定するようである。
この話は何となく以前から知っていた。
直接関係のある話ではないが、諮問機関の長が元国交省の専門家でこのような案件に精通している専門家で素人ではないということが関心事の第一点であった。
また、このようなダムの建設が一端計画されると、しゃにむに造る方向に一直線で『造ることが目的』に変わってしまうという、ありそうな話が出ていたからである。
佐賀の武雄市の市民病院の民営化かどうかと言うような話ではなくて、結論としては結果的には『造るか。造らないか』であるから、今回の結論が間違っているとは言い難い。造ると言う結論もあって当然である。
ただ、国交省が造ろうとしている基準は、100年か200年に一度起こる規模の洪水に備えるためである。この基準はどうもぴんと来ない。
そしてダムを造っても下流の大阪での水位はホンの数10センチしか変わらないと諮問機関は指摘している。
新聞の論調も国交省の横暴のように書いているが、どちらかと言えばそんな風に思う。
素人は判断することは難しいが6府県知事さんは検討できる専門部門もお持ちなのでどのような結論を出すのか。今度はそちらのほうを注目してみたい。
特に大阪の橋下さんがどう動くか。これはそこそこ影響力があると思う。少々不謹慎だが『建設反対』を唱えてくれると面白くなりそうだという野次馬根性がホンネである。