今朝の天声人語、中国の胡錦濤国家主席の来日について書いている。

『よその国の文物や産品が自分の国にあふれる。そんな様を快く思わない向きが昔からあったらしい。
徒然草の兼好法師は、鎌倉時代に唐まら来るものは薬以外はなくても事欠かないと息巻いている。
用もないものをところ狭しと積んで、唐からの危ない海路を渡ってくる。愚かもいいところだと手厳しい。』

との書き出しである。


昔から中国とは密接な関係があって、どちらかと言うといろいろ恩恵や影響を受けたことが多いのは事実である。

漢字などは、そのさいたるものである。


中国からの産品が満ち溢れている昨今だが、その中での今回の首脳会談のメインテーマは、

『チベット』 『ガス田』 『ギョウザ』 の3点セットであったはずである。
このメインテーマは充分話し合われたのだろうか。

福田さんはちゃんとモノを言ったのだろうか?
どうもそんな風には感じられないのである。

過去の総理との会談にも、一番その場に居たらと思われた小泉さん姿はなかった。招ばなかったのか、断わったのか?

その場を繕うのではなくて、ホンネでモノが言えないのかと思ってしまう。


パンだの話も悪くはないが、

『おいしい前菜で、主菜の苦みがうやむやになったという印象は残る』と天声人語は書いている。

確かに、パンダでメインの3点セットがうやむやになってしまったことは間違いない。

そのパンダも、1億円の賃貸しだと聞くと興ざめである。
この機会に出す話題ではなかったような気がする。

福田さん、外交は得意分野と聞くが、今回のパンダには 『すっきり喜べない』人が多かったのではなかろうか。


まだ、胡さんの訪日日程は続いているが、
何か、新しいことありますかね。

これでは 『兼好法師の言い分も理解できる』ような気分です。