朝日のbe版に 「ゴーン道場」 というコラムがある。
人の育て方などについて、日産のゴーン社長が意見を述べている。
昨日は 「モチベーション」 動機づけについて。
[ モチベーションは会社が成功するための基本的な要件である。
でも、これが難しい。命令することは出来ない。個人が自発的に上げるものである。
それを上げるための基本条件はある。 それは「共感能力」、心の通い合い。
それはどんな状況で生まれるか。
好きになれる上司がいるとき、
周りの状況を解らせるコミユニケーション、
あなたは重要ですよと、認められたとき、
結果に対して公正な評価を与えられたとき、
最後に、明確なビジョン、それに共感できれば自ずとやる気は出ます。 ]
こういう風に、動機づけを行っていく能力を持つ上司が必要で、
それを 「共感能力」 と言っているのである。
[ 同じスキルがあってもリーダーになる人とならない人との違いはここにある。大勢の会議でパット注目を集める人、どんな発言でもつい興味深く聞いてしまう人。
私たちは人間だから、互いに心を合わせあいながら物事を進めていくのでこの能力は非常に重要である ]
と言っている。
その通りだと思う。
上司という立場には立てても 、「リーダーには成れていない上司」 は沢山居る。
上に立っている人はリーダーであって欲しいと思う。
ゴーンさんもそうだったし、小泉さんもそうだった。 リーダーであったことは間違いない。
[ 「共感能力」 どうしたら身につきますか?
解りません。だからこそ重要だし、難しい。職人芸みたいなものですからね。
「この人は何かある」と思う人がいたら、じっと観察してその秘密を探るのも一つの方法です。 ]
と終っている。
世の中に、 「リーダーではないトップ」 はいっぱい居る。
平穏無事なときはそのほうがいいときもあるであろう。
難しい時代を乗り切るには、やはりトップはリーダーであって欲しい。
そのためには、 「共感能力が必要」 だとゴーン氏は言っているのである。