3月期の決算期を控えて各社の業績が発表される。


その売上高が兆を越える企業が普通になった。


個人の生活の範囲では、百万の単位が大きいほうである。
千万の単位は、退職金で一度だけ経験した。億は経験がないし、今後も見込みはない。


会社では、直ぐ身の回りでは百億はあった。千億の単位も低いところでは現実の話として経験した。

然し、兆と言うのは、少し現実離れした数字であった。

川重に勤めたが、なかなか売上高が兆にはならなかった。ホンダさんも兆でなかった時期も明確に覚えている。


ところが最近は軒並み、売上高兆を越える企業が並ぶ。
企業が大きくなったのか。日本の経済が成長したのか。
特に量産品を持つ企業の売上高はどんどん大きくなる。

数と言うのが大きな威力なのだと思う。

川崎重工業の中でも、お荷物と言われた時期もある二輪車の売上高がいつからかトップになっている。

末端の消費者と直結している事業の特徴だと思う。

トヨタ最高益、三菱自動車増収増益など売上や利益が大きく報じられている同じ紙面に、
アサヒビールの社外取締役になった板東真理子氏「会社の品格提言」とある。


坂東さんをよく知っているわけでもないし、「品格」という流行言葉のようにも思うが、
金額だけどんどん大きくなるのももうひとつだと思っている。