アメリカからの電話

朝、アメリカの孫から電話があった。

「着いたよ。」嬉しそうである。

今年の夏に、遊びに来ていたとき、最近の子供たちがみな持っているソフトの入った袋を、どうも帰りの空港でなくしてしまったという事になっていた。
それを持っていたのが真ん中の孫だということになり、本人はそんなことはないと、否定していたのだが、みんなに認めて貰えず、失くした犯人にされていたらしい。

その袋が年末の大掃除で出てきたのである。
それを特急便で２,３日前に、新しいソフトを一つ追加して送ってあげたのである。

それが今着いたとの電話である。声がはずんでいた。
３人の孫に一つのソフトしか追加しなかったので、これは誰のものかと言う。
みんなで仲良くと言っておいた。失くしたと思っていた何枚ものソフトがあったのだから、１枚追加で充分である。


そのアメリカに遊びに行っていた鎌倉の孫は、今アメリカからの飛行機の中である。
夕方成田に着いて、そのまま伊丹にくるという。７時過ぎに迎えに行くことにしている。

一人旅だが、航空会社が気を利かせて、これも独りで日本に帰る男の子と並んだ席にしてくれたらしいが、「何だ、男か｣と言ったそうである。
もうそんな、年なのである。　　それでもまだ、お年玉は要るのである。