WEB審査で110名以上の中から勝ち上がった学生芸人10名による、大喜利ライブの審査員をやらせていただきました。

「学生芸人」というのは、大学のお笑いサークルに入ってたり、学生をやりつつもお笑いライブや大喜利ライブ、賞レースに出ているような人たちのことですが、実は非常にレベルが高い!
事務所に入れば即戦力、みたいな子がゴロゴロいるんじゃないですかね。

大喜利だってそうです、今日初めて人前でやります、みたいな人もいたのですが、落ち着いていてしっかり笑い取ってました。
大喜利ライブとしては破格の優勝賞金10万円、ルールもなかなかハードで、決勝なんか1対1で2~30分はやってたんじゃないですかね。10万円がチラつく中、相当疲弊したことでしょう。
そんな中、優勝したのは「ぺるとも」、実はこの子、年始に出た大喜利ライブで一緒だった時、やたら面白かったので気になってたんです。その時は後から大学生だと聞いてビックリしました。普通に他の芸人より面白かったし、何より楽しんでやってるなーという印象でした。
一丁前に審査してましたけど、普通に戦ったら負けるかもしれません。

大喜利なんか特に、プロとアマの違いはあまりないんじゃないでしょうか。
ギャグやモノマネと同じように、芸人だからって大喜利が上手いわけじゃありませんし、趣味で毎週大喜利やってるような人の方がよっぽど経験は積んでると思います。

そもそも「プロの芸人」って何なんでしょう。
養成所出てライブにエントリーしてたらプロなのか、月1000円でもギャラをもらってたらプロなのか、バイトせずに暮らしてたらプロなのか。
芸人なんてほとんどが「自称」なのでその定義は曖昧です。芸とは何か。数分のネタを披露するだけのことなのか。

能力的なことで言えば、「アウェーでやれるか」は大事だと思います。前にも書いた気がする。
ファンや身内だけでなく、自分のことを知らない人も楽しませることができるか。楽しんでもらえるように考えて工夫できるか。
だとしたら今日のチケットを買って来たお客さんをしっかり笑わせていた学生芸人たちはプロだし、営業先でお客さんがDBを知らないと完全アウェーとなってしまう私はプロではないのかもしれません!

大学生の時点でこれだけ能力があれば、本腰入れてお笑いに集中したらどうなるんだろうと期待できる反面、普通に就職した方が確実にお金になるし幸せな可能性があるよなーなどと、現実的なことも考えてしまいます。

しっくりこなかった時、幸せだと思えなかった時、生きる世界を変えるのはいつだって遅くはないと思います。
急にカッコよくない??