また、仕事でお世話になっていた方が突然亡くなってしまいました。
完全に裏方なので名前は出しませんが、41歳。ご冥福をお祈りいたします。

悲しいことですが、暗い文章を書きたいわけではなく、誰かが亡くなるとすぐに思い浮かぶ人がいるんです。

ぴっかり高木、45歳。生きてます。

が、後数年で死ぬんじゃないかと本気で思っています。

「ナッパの奴」「山梨住みます芸人」と書けば、ピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。
10年ほど前に、大阪で1年ほど「ぴっかり高木とR藤本」という、ベジータとナッパのコンビで活動していました。

「DB芸人」という枠での活動が増えたこともあり、いまだにベジータとナッパで会う事があります。

そして彼は何度も、私と仕事をしたことや当時コンビだった頃を、美しい想い出としてブログに綴ります。
以前に書いたことを忘れているのか、本当に何度も同じようなことを書き、その度に感慨深く、美しい想い出になっていきます。
あえてリンクとか貼りませんが、死亡フラグにしか見えません。

そして20年以上にわたる怠惰で貧乏性な不摂生は、身体に深刻なダメージを刻み続けてきたはずです。

山梨に行ってからの生活は分かりませんが、毎日のように食事とは別にコンビニの高カロリーなパンやお菓子、甘い紙パックのコーヒーやジュースをダラダラと飲み食いし、定食屋ではセットの生野菜に見えなくなるまでドレッシングや七味をかけ、牛丼屋ではだくだく(つゆだくの上)じゃないと店員に文句を言う、そんな印象でした。

元々小太りだったのに、この10年でさらに30キロ以上太り、元プロボクサーで自信のあった体力も、ちょっと階段を上るだけで息切れするようになり、頭も使わないものだからさらに物覚えや理解力が悪くなり、常に眠そうで、気絶するように寝てからは無呼吸丸出しの異常なイビキ、挙げればキリがありません。

コンビだった当時はベジータが登場した後に勢いよく飛び出してきて、「ナッパちっちゃ!!」とつっこまれて笑いになっていましたが、今では「何か変な体型の奴が来た…」と非常につっこみにくいことになっています。

そんなぴっかりに、自分は何年も前から警鐘を鳴らしてきました。今でもです。
その度にぴっかりは、「う~ん…」「ふにゅ~(;_;)」といった感じで、早くその話が終わってほしそうな顔をします。
きっと、今の相方のいしいさんに注意される時もそんな感じなんでしょう。

もう7~8年前だったと思いますが、彼のお父さんが病気で亡くなりました。

当時は仕事でもほとんど関わることがなかったのですが、家族思いだったことは知っていたのでメールをしました。

ぴっかりのブログにはこう書かれています。

「あなたのお父さんが亡くなったと聞きました。
あなたが家族の事を大切にしているのを知っていたので、心配になって連絡しました。
もうこんな事2度と言わないので聞いて下さい。
 僕がお笑い芸人としてやっていけてるのは、あなたのお陰だと思っています。」

彼はこの話を美談として、泣きながら話したりします。

確かにこんなニュアンスのメールは送りました。
でもこのメールには続きがありました。むしろここからが本編です。

「家族のことを思うなら、ダラダラした生活をやめて、一度人間ドックに行ってください。
どうせ行かないと思いますが、これであなたまで死んだら、残されたお母さんはどうなるんですか?
お父さんに売れるところを見せたかったとか後悔するなら、これ以上そんな生活を続けるべきではないはずです。」

正確には覚えていませんが、こんな内容でした。
そしてぴっかりは、この部分を、完全に忘れているんです!!

嫌われてると思っていたRさんがメールをくれた、自分のおかげで芸人を続けてると言ってくれた、その自分に都合のいい記憶だけが綺麗に残っているんです!

他にも、ぴっかりはブログでこんな書き方をしていました。

「Rさんに嫌われて解散」

被害者面!!
何なら被害者はこっちです。当時は「方向性の違い」とか誤魔化してましたが、解散の理由は完全にぴっかりの素行不良。
詳しいことは書きませんが、組む前から悪い噂は聞いていたので「こういうことはやるなよ」と言っていたことをまさにやっていたからなんです。ネタも覚えずに。まあ、犯罪とかではないです。たぶん。

「このままあなたと組んでたら売れるでしょうが、それでも僕はあなたとはやりたくありません、と言われて」

言ってません。また都合よく美化されました。
「これで売れたとしても、そんなことをやる奴はダメだ」みたいなことは言ったと思います。
1分のネタも飛ばすような奴と組んで「売れるでしょうが」やあるか!

そう、彼は自分が悪い癖に被害者面するんです。
メンヘラ、SNSのクソ野郎、ダメ人間なんかの典型例です。

「Rさんは、ネットなどのメディアやライブ、プライベートなど、至るところで僕との解散理由や、僕がどれだけクズかというのを伝えました」

解散時、せっかくこっちは気を使って理由を誤魔化してたのに、ぴっかりの方は反省を綴りつつも一方的に解散を突きつけられた可哀想な感じを前面に出し、「大好きなドラゴンボールのネタをもう二度とできないなんて本当に辛いです」「僕は1人で東京に行って野垂れ死ぬと思いますが、Rさんのことは応援してあげてください」といった具合でした。
けっきょくピンでもナッパやってたしコンビの時のボケ使われるしで、耐えられなくなって同期の小さなネットラジオで真実を言ってしまったというだけです。
まず、有名でもない奴の話を至る所でするわけないです。

なぜ私が、こんな昔のことを細かく思い出して書いているのか。

本当にぴっかりが死んだら、もう書けなくなるから、です!!

文字通り墓場まで持って行かないといけなくなる。
例え真実でもこんなことを書くと、大人げなく故人を貶すことになり、私は本当の加害者みたいになってしまいます。
まあ今も大人げないんですけど、奴の言い分だけで終わっては不公平じゃないですか!

正直、今は好きとも嫌いとも言えません。元相方なんてそんなもんだと思います。
でも、まだ生きろとは思います。美しい想い出なんかにしたくないから。

最後に、この男のいいところを1つ書きます。
「お金で動かない」、これだと思います。「お笑い」をやっていく上で、意外と必要な要素なんじゃないかと。
その上で「他の人には損してほしくない」みたいな考え方もします。
まあ実際、迷惑はかけまくってるんですがね…