お笑いをやるにあたって、嫌な奴や嫌なこと、理不尽な扱いはなくなりませんが、「仕事をする」ってのはそういうものなんでしょうし、「あー鬱陶しい、やめよっかな」などと一瞬、迷いそうになった時、そこに純粋なユーモア、優しさがあることで救われます。

自分にとって「すいているのに相席」というコントライブがそれです。

今さら、ポロっと本音を書くと、才能のある人間が突然、目の前から消えるのはやり切れなかったです。
が、そこにいた記憶、そこにあった才能が消えてしまうわけではないと思うんです。
才能で過去が消せるわけではないし、過去で才能が消えてしまうわけでもない。確かにそこにユーモアはあった。

「どうなってほしいか」なんて、自分のような偏った立場の人間が言うべきではないですが、その席は他の誰かが座ることなく、ずっと空いてますよ。