今ではあげることも貰うこともないわけですが、子どもの頃、お年玉というものが好きではありませんでした。
まあとにかく、可愛げのない、天の邪鬼なクソガキだったわけであります。
僕が悟飯だったら、ピッコロもかばってくれなかったことでしょう。
なぜ好きじゃなかったかというと、まず正月=めでたい=子どもにお金というのが意味分からなかったのです。なめるな、と(笑)
そして子どもの頃の自分にとって、お金自体、そんなに価値のあるものではなかった気がします。
別に家が大金持ちやったわけじゃなくて、買うのなんかBB戦士かファミコンソフトくらいのものでしたからね。
ちなみにBB戦士ってのはガンダムを3頭身くらいにデフォルメした、びっくりするくらい作るのが簡単なプラモです。懐かしいなあ。
後、ファミコンのソフトはクリアするのが非常に遅かった(というかクリアしてない方が多かったです)ので、1年に2〜3本もあれば十分でした。
1年に2〜3本ってことは、誕生日とクリスマスプレゼントで事足りるんですよね。
まあクリスマスと誕生日にプレゼントもらうのも意味分からなかったですけどね(笑)
あとお年玉って、おじいちゃんの家に行った時に、親戚が来てもらうパターンばっかりやったんですが、人見知りがすごかったもんで、親戚と会うのが嫌やったんですよ。
僕は会いたくも欲しくもなかったのに、親に「ほら、横行ってお年玉もらっておいで」みたいなこと言われて、空気読んで横に座ったら、「あら、あんたわざとらしく横座って、お年玉欲しいんでしょー?」などと言われる始末。
「もう少なすぎて恥ずかしいんやけど…」と言いながら1000円くれるんですけど、「それやったら額増やせや」と、最低なつっこみを心の中でしてたんです。
本当、僕は今が一番性格いいですよ。これでも。
まあそんな感じで、いくら集めても総額で2万円を超えるようなことはなく(僕としては全然不満はなかったのですが)、冬休み明け、小学校ではお年玉いくらもらったか自慢みたいな話がはじまって、5万やら10万、下手すりゃ20万などというおかしな額がポンポン出てくるんです。
お前ら一体、何がそんなにめでたいのかと。
そんな中で、2万以下ってのが子どもながらに恥ずかしくて嫌やったんです。
それやったら、「俺もらってないし」みたいな方が何かかっこいいじゃないですか。
今考えたら、金持ちの多い小学校やったのかもしれません。
私立でもなんでもないんですが、街の中心や商店街が近かったんで、ドーンと店を構えてるような家が多かったんでしょうね。
1クラス内に、八百屋さん、魚屋さん、病院、宝石店、お寺、ラブホもおったなあ…
そんな懐かしい思い出も、20年近く前の話です。
同級生たちは、今では自分の子どもや親戚の子どもにお年玉あげたりしてるんでしょうか。 俺にもくれ!