芸歴が15年目になっております。
実際やってるのは2006年からなんですが、それでも大差はありません。
長いなあw

先日、Abemaの番組で、芸歴6~7年目くらいの子たちと並んで大喜利をやっている時、はじめて絡んだMCのスピードワゴンさんに「1人だけ中堅じゃん」と言われてハッ!っとなりました。
どう考えても若手ではありませんが、中堅とは!

普通の仕事で考えたら完全にベテランですよ、15年目なんてのは。

この世界では、売れてようが売れてまいが芸歴が長い方が先輩なので偉く、特に吉本では食事代は先輩が出す、という決まりというか風習なのですが、そろそろそういうのもなくしていけばいいんじゃないかと思えてきました。

ひと昔前までなら「芸歴が長い方が敬われる」でよかったと思います。
例え今は売れてなくても、この世界で長く生きて経験を積んでいる、一度でも日の目を見た、そんな方々をナメていいわけがありません。

ですが、それは全ての芸人が舞台に立ち、ネタや喋り、何かしらを磨いてた時代だからなんだと思います。

芸人の数が増えに増え、発信するコンテンツも増えた今、ネタをやらなくても人と絡まなくても芸人と自称できる時代になっています。
それが悪いとは言いません。ただ、圧倒的にサボる理由になっていることが多いのです。言い方を変えれば、活動してる気になっているだけ。

いまや芸歴なんてものはRPGで例えると、「ゲームを買った日から何年経ったか」でしかありません。
皆が等しくプレイに時間を使ってるわけじゃないんです。

何年間も、月に数回、最初の城の周りで弱い敵と戦ってるだけのような自称勇者と、毎日バリバリ最後の方のダンジョンで強敵と戦ってる売れっ子勇者では、もらえる経験値もお金も差が付く一方です。
何をどうやって追い付こうと言うのか。

後、芸歴を重ねてくると、逃げるのが上手くなる人が多いです。
他に押し付けたり他を下げたり、安易なコメントで誤魔化して正面から挑まないやり方を身に付けてしまうんです。
売れてる人と同じようにやれてるつもりなんでしょうが、売れてないのにそんなやり方で誰に使われるつもりなんでしょうか。

15年も経つとこうやって説教くさいことも書くようになってしまいます。

「プロの芸人になりたい」と考えてる方は、他を出し抜く天才的な才能、もしくは「このネタで世に出る、こういうコンテンツで稼ぐ!」みたいな具体的な作戦がない場合、普通に5年10年はアルバイトをしないとやっていけないものだと思った方がいいです。

ちなみに私は、最初のうちは別の仕事をしてたり貯金があったりした上で、7~8年はバイト生活でした。戻りたくねえ!