河北新報社で出版した東日本大震災の写真を書店で購入しました。


河北新報を購読している人は配達もしてもらえるらしいです。



このあまりにも酷い震災を経験した一人の人間として、写真の記録を手元に残しておきたいと感じました。


実際に仕事で被災地に行く機会が何度かあったんですが、現地の惨状がまた思い出されます。



震災直後はニュースを見ることも出来ず、こんな状態だった、というのを初めて知った、という写真もたくさんありました。

被災した地域に住んでいる人ほど、直後の映像を見ている人は少ないと思います。


ただ、新聞だけは唯一の情報源として見ていました。



この写真集の最後には直後三日間程度の当時の新聞の一面も掲載されております。


僕自身、家にラジオもなく、携帯も電池節約のためワンセグなど見ることは無かったため、唯一の情報源として活用していたのがこの河北の新聞でした。


余談ですが、震災翌日からきちんと毎朝配達してくれた河北の配達員の方の努力は尊敬に値すると思います。

ガソリンなども不足していたあの当時、きちんと配達してくれて本当に助かりました。


同様の写真集は何種類か出ていたんですが、彼らの努力に敬意を払う意味もこめて、今回は河北の写真集を購入しました。



あの日の記事を読み返していると、震災翌日、初めて新聞を目にした時の衝撃、新聞を読んで、被害の恐ろしさに自然と涙が出てきたあの日の記憶が甦ります。


あの日、そしてそれからの日々を決して風化させないためにも、こういう写真集などにより自分の記憶の中にとどめることは大事なことだと思います。


我々には、次の世代に、これから同じような被害を受ける可能性がある、他の地域の人に、確実に残しておく、伝えていかなければならないことがたくさんあります。

この写真集はその一つの道具として役立てていきたい、と思います。