お名前 = 斗米トーマ(法律家)
宿泊年 = 2020
宿泊月 = 1
宿泊日 = 5
宿泊したお部屋 = ききょう
体験内容 =
今回、一人での宿泊でしたので、他のお客様や従業員の方々と
それほど話をしたりということはあまりありませんでしたが、
まずはこんな、ドキドキする宿に泊まれたことに感謝します。

座敷わらしの亀麿殿は、迎えにきてくれるということもあると聞きます。
宿の予約を取れたその日に、盛岡の親しい友人から久しぶりに電話が来て、
どちらからともなく「会いたいね」という話になりました。5年ぶりくらいのことです。
これがもう、普通ではないことの始まりでした。

そして緑風荘を訪れる前日、盛岡のビジネスホテルに泊まったのですが、
ここで生まれて初めて、本当に不思議な体験をしました。
少しお酒を飲んで、テーブルの上に少し口をつけたペットボトルのお茶を置いて
眠りました。夜中、突然部屋で「ガン!」と大きな音がして、飛び起きました。
「しまった、電気ケトルを空焚きにしてたか?」と思いましたが、その様子もなく。

見ると、テーブルの上のペットボトルが倒れていたのです。倒れて「ガン!」と音がするくらいですから、決して軽いものではありません。これが勝手に倒れるということは、考えられません。つまり、誰かが倒したということです。亀麿くん以外にこんないたずらを、誰がするでしょう!?

緑風荘に着いてから、持ってきた羊羹などのお菓子をお供えしました。

私はオーブというものはよくわかりませんので、写真に写った、写らないにはあまりこだわらずに、亀麿君が、いるなあと感じられたらとおもっていました。

それでも、iPhoneで写真を撮っていると、カメラを向けたと同時に、画面の左右端を、丸い、これがオーブ?というようなものが上下に激しく動いているのが見えたり、
部屋の中でも、かべにもやのようなものがかかっている写真が撮れていました。

また、特におかしいなと思ったのが、緑色の光が時々カメラを向けると見えるのです。
この光はシャッターボタンを押すと、ちゃんと写真に撮れています。屋内の廊下や、庭の木のアートで緑色の光が見えました。

ところで、私は2020年春、コロナの影響で勤務していた職場から、いわゆるコロナ斬りに遭い、失業保険を受けていました。それもこの1月、2月で切れてしまうので、そろそろ大変かな、と思いつつの宿泊だったのですが、

ききょうの間に通され、一息ついて、「さて、かめまろ君どこだー」(笑)と声をかけていると、突然電話がかかってきました。
以前から仕事関係でお世話になっている方からで、出ると、「今、仕事を探していませんか?」とのこと。「探していたところなんです」と答えると、「それは丁度良い。あなたなら面接などは必要ないので、今月から来て貰えますか?」とのことで、あっという間に決まってしまいました。
うわぁ、ラッキーだな、と思って驚いている間もなく、10分ほどすると、また別の電話が。なんと、「お久しぶりです。今、お仕事探されてますか?」という「別の方から」の電話が。「え・・・10分前に決まったところでして・・」とお断りしたのです。

部屋に通していただいてから30分しない間の出来事です。夜には、さらにまた別の会社の方からスカウトをいただきました。いたずら、亀麿くんの優しいいたずらにくすくすと笑ってしまいました。

その後、「服を引っ張られる」とか「金縛りにあう」ということはなかったのですが、
チェックアウトをして、一人、駅へ送っていただくバスを待っていた時のことです。
槐の間から、中央の暖炉がある部屋へ入ろうとした時です。

誰もいない部屋の、私のすぐ頭の上あたり(もしくは、頭の中?)に、はっきりと、声が聞こえました。暖炉の間にはテレビがあったので、番組でもついているのかなと思いましたが、そんなことはありません。館内放送という様子でもなさそうですし、
若い子供の声で、女の子の声のようにも聞こえました。イメージとして、名探偵コナンのキャラ「光彦君」に近い声でした。

亀麿くんの宿なので、亀麿君が話しかけてくれたのだろうと納得しています。
「なき、よしなに よしなにの」、という言葉でした。

私には意味は正直よくわかりません。
亀麿くんが生きていたのは700年も前とのことですので、当時の言葉なのかも知れません。良い意味なのか、そうでないのかもわかりませんが、不思議な体験です。

宿泊された方がノートに、みんな書いていました。「泊まることができて幸せ」
私も、亀麿君の宿に泊まることができて楽しかったし、幸せでした
不思議な写真も、良い思い出です。
かくれんぼをしているようでもありました。
きっとまた、亀麿くんに会いに行きます。今回は夕食などいただく余裕がなかったのですが、今度は緑風荘の魅力もじっくり感じたいと思っています。

夕食なしプランで予約させていただきましたが、近くに食べるところがないことを知った私を見かねて軽食を準備していただきました。せんべい汁等、美味しかったです。
本当に素敵な宿です。