マッサージを受けに行った。


昼間は鍼灸の学校に行って

夕方からは個人サロンのオーナー。


来年には国家試験があるから

これからどんどん勉強をがんばらないと

いけないらしい。


国家資格を取ったら、

晴れて鍼灸師としてデビューできるわけだけど、

すぐに自分の治療院を構えるわけではなく、

3年ほど他の院で修行をして、(夜は個人サロン)

その後で本格的に独立しようと考えているそう。


資格を取ったらすぐに開業する人が多い中、

やはり経験が第一と考えているからこそ

お客さんがたくさん来るような院で

経験を積もうとされているのだろう。


この方は7年ほどリフレクソロジーのサロンで

働いた後に個人サロンを開業して、

平行して学校に通い始めている。


サロン時代にはインストラクターとして

新人さんの教育を務めていたという。


そこまで経験を積んでもなお

もっと学びたい、もっと経験を積みたい

という姿勢には本当に学ぶべきものがある。


というか、経験があるからこそ、

経験の大事さを知っているのだと思う。


なぜそこまでモチベーションを保ち

理想を高く持ち続けることが出来るかというと、

尊敬する師匠との出会いがあったからのようだ。


瞬時に患者の悪いところを見抜いて

ちょっと触るだけで治してしまう脅威のテクニックを

持った、素晴らしい先生に出会わせてもらったのだと

その方は仰った。


なんでもその先生は、

骨格や筋肉のつき方と体のバランスを見て

それを整えるのが抜群に上手いのだという。


そりゃあ、そんなすごいものを目の前で見ていたら

「そうなりたい!」と思わずに居られないだろう。


そして、この方はきっと本当にそうなるだろうし、

それ以上のものになる可能性も十分にあると思う。


マッサージを受けていて感じた。


手や指先に目がついていて

私の体の悪いところを注意深く探しているみたいだった。


決して強くほぐそうとせず、

優しくゆっくりなのだけれど深いアプローチ。


今までどんなサロンに行っても触ってもらえなくて

歯がゆい思いをした首のコリや、

実は一番揉んで欲しかった前腕の張りを

ちゃんと探し当ててくれた。


そして確実にほぐれていた。


文句なしで、本当に上手いと思う。


自分を自分で上手いと思っているような

独りよがりの技術ではない。


本物は決して派手ではない。

淡々と光っているようなものだと思う。



とても良い刺激を受けて帰ることが出来た。


私も高い目標を持って頑張りたくなった。