普通でいたかった。
感性なんて存在しなかったし、
特段、何の能力もなかったし、
気も利かないし、
ただぼんやりと口を開けて、
うろたえながら、
友達の後を追いかける子供だった。

スズメノカタビラという名前、
雑草と呼ばれる植物につく名前、
僕は生まれ持った姓を放棄して、
自らを加工した。

でも絵に描いた野原は、
風が吹き抜けることもなく、
草には匂いもない。

ああ、
嘘が露見するような羞恥だ。

いや、
むしろ嘘そのものだ。

素の自分を、とか、
そんなことは思わないけれど、
僕が彼女たちに求めたものは、
結局、
殺してほしいと頼むことと同義のものだ。

ごめんなさい、
としか言えない、