もう一ヶ月ほど前、緊急事態宣言が出てすぐのことです。
朝食が終わってすぐ9時前にぐらいにインターホンが鳴ったので回覧板かとご近所さんの顔がある辺りを見ながら玄関を出ると誰もいない。下を見ると知らないお婆ちゃんが立っていました。ご用件を聞くと、近所にできた皮膚科への道順を教えて欲しいとのことでした。
我が家の庭先は私好みにしてもらったので、塀や垣根はなく全面道路から玄関先まで開放的な作りになっています。台所にいても全面道路を歩いてる人が確認できて、同じ人が三回通ったら声をかけることにしています。近所の子どもも時々入ってきます。
とはいえお婆ちゃんも知らない家を訪ねるのは勇気がいったと思います。それだけこまっていたのでしょう。
近所に皮膚科ができたのは聞いてたけど、場所を明確に知っていたわけではないので、わかりそうなところまでお婆ちゃんと一緒に行くことにしました。近所の電気屋さんに立ち寄り漠然と教えてもらいました。
皮膚科は坂の上にあるようで、坂の入り口まで行きました。坂を上りたくない私は、庭掃除をしている方がいたので声をかけてみました。その方もよくわかってなかったので坂の途中の公園で遊んでいる人に聞いてもらうことにして、お婆ちゃんを見送りました。
スマホで調べればいいのでは?と思った方、正解です。こんなご時世で全く行ったことのない皮膚科にお婆ちゃんが一人で行くはずがないと私は判断して見通しのよいところまで行けば思い出せるだろうと、すぐに見送るつもりだったので手ぶらで出て来てしまったのです。
ところが、聞けばお婆ちゃんは初めて来たそうで最寄り駅から歩いてきたと言っていました。地図も持っていたけど逆方向に来ていました。宅急便や救急車も迷う地域なので、ほうっておけなかった。うちのインターホンを押せるのだから、後はご自分で何とかできるでしょう。
通院は不要不急にあたりませんが、迷わず行ける範囲でお願いしたいです。