ライバルか? | 色気より電気 amadanaを展開するREALFLEET社長のblog Powered by Ameba

ライバルか?

昨日の日経の一面を飾った記事。

業界的に話題のニュースではあるが、以下のタイトルには違和感がある。

譲渡した「フォックスコン」は業界にいれば誰でも知ってるEMSの最大手。

この企業をライバルと定義するにはかなりの違和感がある。

むしろ今、フォックスコンが日本企業と付き合わないと言ったらどうなるか?

まず、ゲーム売り場からゲーム機は消え、デジカメや液晶テレビなどのデジタル機器だって、ほとんどなくなる。

スマートフォンだってそうだ。

一般の日本人のほとんどが知らないが、今やアジアのEMSは実はこれからの日本の大事なパートナーだ。

そもそも、アナログの時代が終わり、とっくの昔にデジタル社会に突入してるのに、未だにモジュール単位での競争を日本企業がやってることがおかしいと思うのは俺だけ?

日立、台湾大手に子会社経営権譲渡へ ライバル頼みの「重荷事業」切り

産経新聞 12月28日(火)7時56分配信

日立、台湾大手に子会社経営権譲渡へ ライバル頼みの「重荷事業」切り 
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中小型液晶パネルの世界シェア(写真:産経新聞)
 日立製作所は台湾の電子機器製造大手に中小型ディスプレー子会社の経営権を譲渡する方向で交渉に入った。国内電機業界では、東芝も半導体の一部生産を韓国サムスン電子に委託するなど、台頭する台湾や韓国企業との提携を模索する動きが相次いでいる。国際的に価格競争が激化する中、採算を取りにくい部門を海外のライバル頼みで立て直そうという構図が色濃くなってきた。

 ◆中小型液晶

 日立が交渉しているのは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業だ。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」やソニーの液晶テレビなどの生産を一手に引き受ける電子機器受託製造(EMS)の世界最大手でもある。

 交渉では、日立の液晶子会社「日立ディスプレイズ(日立DP)」に、鴻海が1千億円規模で出資し、経営権を譲渡する方向で調整している。合意すれば、鴻海傘下の奇美電子と合わせて中小型液晶パネルで世界2位の連合が誕生する。

 日立は近年、原子力発電や鉄道などの社会インフラ事業を強化する構造改革を加速。逆に、「市況の変化を受けやすい事業は切り離す」(幹部)とし、価格競争で苦戦の続く日立DPの提携先を模索していた。

 ◆東芝は半導体

 電機業界では、東芝が24日、半導体部門のうち不採算のLSI(大規模集積回路)の一部生産をライバルのサムスンに委託すると発表。東芝は、価格下落の激しい液晶テレビでも、組立工程の半分以上を台湾のEMS4社に委託している。

 ソニーも、赤字の続くテレビ事業で外部委託を強めている。サムスンとの合弁会社で液晶パネルを調達しているほか、生産工場の一部を鴻海に譲渡。テレビ生産の外部委託比率を今年度内に4割にする考えだ。

 アジア勢との連携は不採算部門に限らず、国内半導体大手のエルピーダメモリは、技術供与している台湾メーカー2社との提携強化を検討。日台連合で韓国勢に対抗したい考えだ。

 「価格競争では規模で凌駕(りょうが)してくる韓国、台湾勢にはかなわない。組める企業とは手を組む」(大手電機幹部)。円高や国内市場の縮小を受けて国内企業はコスト削減に必死で、今後もアジアのライバル企業との合従連衡は進みそうだ。