もう、テレビをやめよう
CESから帰国しました。
CESの総括は、エレクトロニクスは日本中心でなくなったということ。
我々のいるエレクトロニクスは、世界規模で大きなパラダイムが起きているということです。
CESの記事はいろんなメディアで取り上げられていますが、もちろん日本企業中心。
3DやLEDを中心にテレビの未来(技術進化)を日本企業リードしてくように取り上げています。
しかし、現状は日本は、すでに世界のメインプレーヤーから取り残されています。
家電王国であった、20世紀の日本は、電器屋もメーカーも昔からテレビが王様です。
あのSONYですら、「ipodとitunes」のビジネスモデルなんて、appleより早くに構想していた!?
SONYのリソースをもってして、もっと早く実現できたでしょう。
しかし、「トリニトロン」を選択した。。。。これが日本企業のすべてを表しています。
もうテレビが
「こんなにキレイに映ります」
「このチップの処理速度がこれだけ上がってます」
「これだけ明るさが違います!」
ってことなんて、どっちでもいいことすら本人たちも気づいてるのに、止めて新しい価値をゼロがら生み出す勇気がないのでしょう。
これは、中途半端にマーケットサイズのある日本が、ガラパゴス化する環境であることも理由としてありますが、やはり「ゼロから生み出す」って当たり前の精神が失われたのでは無いでしょうか。
メーカーの社内の若手にはそんな問題意識を持ってる人間だって相当多いハズです。
でも、重要なのは「社内評論家」になっているだけで、自ら行動してない気がするのです。
自らルールブレイカーになって、社内で夢を実現するくらいの気概があっていいタイミングです。
いい意味で、エレクトロニクスの会社は「テレビ」を否定することからスタートするのではないでしょうか?
それは、20代や30代の若手が声を大にして、会社に向かうべきじゃないでしょうか?
マネジメントがブレイクスルーを描けないのであれば、ボトムアップで進められるいいチャンスだと捉えるべきだと思います。
大きなパラダイムの時期に、お互いに評論しててもしょうがない!
一方、アジア勢はみんなチャンスだと思って、思いっきり仕掛けてきています。
あ、テレビももう作るな!ってことではありませんよ(笑)
ただ「テレビを作る」ってことは、今までの延長線上で勝負をしてしまうってことが恐ろしいってことです。
だったら、メーカーは「テレビ」って呼ぶことを止めて、テレビ産業の再定義をしていくべきってことです。
それは、メーカーのみならず、放送もITも広告もサービスも一体となって、新たなテレビ産業の再定義が必要っ
てことです。
つくりましょう!「おもろいテレビ」ってことかもしれないし、「テレビ」って呼び方を変えるのもいいかもしれません。
ってことを、すぐに始めるってことが、今重要だなぁ・・・・とCESの飛行機で考えていた一つです。