idecoとNISA、どっちがどれだけお得なのかの検討

結果からいうと、サラリーマンの場合は月々2〜4万円までの投資分は所得税+住民税相当額はidecoの方が有利です。
年収600万円だと30%程度idecoが有利となります。

多く投資しすぎると、現状の所得税+現状の住民税は安くなりますが、受取時の雑所得に対する税金がかかるのであまりメリットはありませんが。非課税枠や減税枠でやりくりするのが一番良いと思います。


その理由をいちから綴っていきますね。

idecoの場合、私は楽天証券なので、候補になる投資信託はこれ一択です。

楽天・S&P500インデックスファンド


経費率0.077%と破格です。
微妙な点は運用総額があんまり高くないのですが、まぁ問題ないレベルです。
idecoは運用できる投資信託の種類が少くて、世界株式だと経費率が0.91%とオルカンの10倍も高いし、新興国も3倍程度経費が高いです。
楽天全米株式は0.13%とそこそこ安いのですが、全米株式とS&P500を比べるとパフォーマンスってほぼ一緒で、例えると、幕の内弁当のご飯の上に黒ゴマが乗ってるか、白ゴマが乗ってるか程度の違いしかないので、経費の安いS&P500を選択する方が良いと思います。

SBI証券だと違う投資信託の取り扱いだと思います。


NISAの場合も似たようなS&P500連動の投資信託があるので、ここは同じものを運用したとて比較していきます。

例えば米国株式は今まで、配当金も入れると平均で1年で8%の成長をしてきました


ここではちょっと安めに6%として計算します


また、割高な時と割安な時があります。割安な時は-30%、割高な時は+70%として計算します。
つまり割高な時から〇〇ショックで下落し割安となった場合に株価が最大60%下落するシナリオで計算します。
(こんな時に売るとだめなんですけどね)

あくまで私の場合でまとめていきます。

まず10000円積立てた場合、iDeCoだと課税所得が330万〜695万までの場合は、30.42%所得税と住民税と復興支援税が控除となります。
つまり6958円で10000円出資できます。

idecoで20年間、月々1万円、年利6%で積立た場合
元金167万円で、運用後の資産は462万円(分散範囲323〜785万)になります。

積み立てNISAで20年間、月々6958円積立てた場合
元金167万円で、運用後の資産は321万円(分散範囲225〜450万)になります。

idecoの取り崩し方は、一部一括受取で、残りは年金受取などとある程度自由に設定できます。

その取り崩し方によって税金が変わります。


私の場合は退職金があります。

退職時300万円は現金として受取り、更に300万円を元金として、企業型確定拠出年金で運用後のお金を受け取れます。この企業型確定拠出年金は先進国株式でしており、仮に年利を5%として計算します。


掛け金は後半に増えていくのでだいたいですが、会社の制度により60歳の時点では、現金と合わせると600万〜1031万受け取れます。

退職金控除は勤続年数が23年を想定すると40万円×20年+70万円×3年=1010万までは控除されます


それを超えた分で195万までは5%
195万〜330万までは10%税金がかかります。
なので、合計の一時金が1340万の場合の税金はたったの約24万円です。

それ退職時の一時金としてもらうと、超えた部分の税金は20%超えてきますので、一時金は1340万で受取ると良さそうです。


公的年金等で受け取る場合は60歳〜65歳未満までは60万円までは控除、そこから多い分は雑所得となります。



65以上からは110万円までは控除、それ以上は雑所得となります。



そもそも年金は65歳から私の場合は17万円程度月々もらえるとして、その頃には男性の死亡年齢は90歳として、受給開始を一年遅らせると8.4%受給金額が増える現行の制度に変更がないとして、
受給の遅らせる年数をaとすると

総収入金額=(35-a)×(1+0.084a)



つまり10年年金の受給を遅らせると収入が確率的に最大値になります。

(実際は社会保険料と所得税と住民税が増額された金額に対して高くなる)





つまり75歳で年金は受給開始すれば年金額は17万円×(1+10×0.084)=31.28万円(額面)

なので65〜75歳までの10年間は年間110万円無税でiDeCoや企業型確定拠出年金を取り崩せば一番良いわけです。

でもまぁ年金も早く受け取ればそれも運用に回せると考えられるので、5年71歳から受取で丁度良いんでしょうね😅


まとめるとidecoの受給は
60歳1340万円 一括で
60〜65歳 毎年60万円で合計300万円

66〜70歳 毎年110万円で合計550万


合計2190万


これだけ引き出せたら節税も最大限兼ねながらできるので理想です。

私の場合の会社の退職金600万〜1031万

idecoで20年間、月々1万円、年利6%で積立た場合
元金167万円、運用後の資産は462万円(分散範囲323〜785万)です。

この462万をあと10年間運用した場合826万円(分散範囲578〜1404万円)に増えています。

つまり私の場合は

毎月約2万円積立したら、退職金と合わせて概算ですが60歳の時点で1246〜2601万の範囲でもらえます


毎月約3万円積立したら、概算ですが1579〜3386万の範囲でもらえ


あんまり細かい計算してもシュミレーションと結果は変わるので、計算はここでにします。


私の場合はだいたい月々2万円をidecoで60歳まで追加投資しても、中央値なら安すぎる税金でいけちゃうわけです。


サラリーマンの私の場合のidecoへ拠出できる上限金額は2024年12月からは2万円です。

それまでは1.2万円です。


サラリーマン全般としては企業年金や企業型確定拠出年金の有無や拠出額によって個々に変わります


なるほどね〜

つまり私の場合は上限一杯やったら良いってことね(^o^)


まとめると、退職金無しの場合、40歳から始める場合は、idecoで月々3〜5万円のどこかまでは受け取り方さえ良ければほぼほぼ無税で投資できる。

運用が良ければ月々3万で良かったねとなるし、運用が悪ければ5万で良かったとなる。

年収600万程度の場合の所得税は30%程度まるまる節税できるので、idecoの場合はNISAより30%有利(課税所得による)

まぁ60歳まで引き出せないとか、死亡か高度の障害者になるなど色々と制限はありますが、無理のない範囲ならNISAよりidecoの方が有利です。


とりあえず年内は1.2万円、来年からは2万円ずつidecoで積立てて、数年おきに見直しする方向で決まりそうです。

ポートフォリオとしてはidecoでS&P500
NISAの積立枠でS&P500やオルカン
NISAの成長投資枠で、NASDAQや新興国や個別株と分けると経費が安いです。

退職金控除は時期をずらして60歳で退職金の控除を受けて、idecoの一時金として65歳で受けて両方控除という節税方法は無くなるはずだったので、無いものとして考えてます。両方同時に一括で受け取る想定です。

iDeCoをやってみて、5〜10年後に運用成績を確認し、再度計画を軌道修正します。


計算が間違えてたらすみませんが、責任は取れません。投資は自己責任でお願いします。


idecoだけでは老後の資金が不足するので、節税しながら受取るには、他に生活できるだけの資金が必要です。

NISAや持ち家など活用し計画的な資金計画を立てていきたいです。