長期つみたてインデックス投資について


過去のデータではS&P500は20年保有すると勝率100%です。
また過去のデータではS&P500の年利は8%なので100万円を投資した場合に20年後平均で466万円に増えます。
5000万円あれば平均で毎年400万円の利益です。(税引前)軽い引退なら5000万円で可能です。
ただしこれはあくまで過去の統計であり、それが未来永劫に続く保証はありません。
短期的に儲けたいという気持ちは捨ててください。
このインデックス長期投資より優れた投資方法を発見できる確率はあなたの人生を捧げたとしても1%未満です。

新NISAとは
NISAつみたて投資枠600万円、1年間では120万円まで
NISA成長投資枠1200万円、1年間では240万円まで
合わせて1800万円まで、1年間では360万円投資できます。
非課税で投資信託や個別株やETFに投資できる制度です。
つみたて投資枠に設定できるものは成長投資枠にも設定できますが逆はできない場合が多いです。そのため両方の枠を選べるならつみたて投資枠を優先して投資してください。
成長投資枠でも積立設定ができます。

つみたてる金額の設定
楽天証券の場合は楽天カードのクレジット払い
SBI証券の場合は三井住友カードのクレジット払い
これらで設定するとポイントが付与されます。
毎年無理なく積み立てられる金額で設定してください
支払いが滞らないように設定することと、100万円程度は当面の生活防衛費としてあった方が良いです(妻や自分や家の口座残高合計で100万程度は残す)

出口戦略について
基本的に生活費にあてる必要な分だけ定期売却すると市場の平均が取れるのでおすすめです。
どうしても一括売却をしたい場合はS&P500の予想PERが20倍、できれば25倍と割高なタイミングでしましょう。
そしてつみたての性質上、積み立てている最中にほぼ確実に大暴落に直面します。その暴落で絶対に売らないで下さい。売ったら負けです。
そしてその暴落でも積立を続けて買い続けたら勝率100%の世界が開けます。(個別株の場合は暴落で売るのが原則、インデックスは暴落で買うのが原則)
暴落時のS&P500の予想PERが10〜13倍の場合はむしろ一括投資での買い増しをおすすめします。

貯金がある場合
積み立て金額を増やして数年で分割するか、「S&P500 予想PER」で検索して15以下なら一括投資するかどちらかが良いと思います

ポートフォリオ(資産配分)
40歳〜50歳までは株式100%
50歳〜70歳までは株式50%〜100%、債券や現金など0〜50%
がおすすめです。
インデックスは半値に下落する可能性があるので、例外として半値に下落した場合に子供の大学の教育費が無いなどとならないように株式の比率を下げましょう。
例えば子供の教育費500万、株式100%で800万保有の場合は、株式600万債券や現金200万円とすることで、株価が半値になっても教育費がつきません
(奨学金などもありますが)
売買をするかどうかは、ポートフォリオのバランスが主な決定要因です。
それほどポートフォリオは大事です。

おすすめの投資信託
まず分配金再投資の設定は必須です。なぜなら税金が安くなるからです。毎年0.1〜0.2%パフォーマンスに差が出ます。分配金を受け取ると外国税が10%かかります。そういう意味でETFは分配金再投資の設定はできないのでおすすめできません。(NISAは外国税の確定申告での取り戻しができないため)

①S&P500
おすすめ理由:歴史が物語る最強の指数、全世界株式より過去のパフォーマンスが良いが、今後は全世界株式と比べてどんなに良くても数学的に1.5倍しか良くなりません。
過去の平均利回り8%程度
米国のニューヨーク市場上場の上位500社に時価総額の加重平均で分散投資できる指数
おすすめ投資信託:eMAXISSlim米国株式(S&P500)
おすすめ理由:米国株式に直接投資しているため、ETFに投資していないため、その中で経費率が安く、分配金再投資設定もでき、大きい投資信託なので安心もあるため
つみたて枠での設定がおすすめ
経費率約0.09%
(経費率が近くて似たようなものが沢山ありますが誤差の範囲です)

②全世界株式
おすすめ理由:全世界なので米国のみと比べて米国がダメでものぞみ有り
過去の平均利回り6%程度
おすすめ投資信託:eMAXISSlim全世界株式(オールカントリー)
おすすめ理由:同上、ETFに投資し二重の経費になる可能性はあるが実質これ一択、日本株は割高でもないので外す必要もない
つみたて枠設定おすすめ
経費率約0.05%

③NASDAQ100
NASDAQ市場に上場している上位100社の加重平均でハイテクセクターが大部分を占める
おすすめ理由:10数年のパフォーマンスはS&P500の約2倍、最大下落率はあまり変わらないため
過去の平均利回り15%程度
おすすめしない理由:いつまでもハイテクセクター一人勝ちにはならない。ただしこれから来るであろうAIブームは追い風
おすすめ投資信託:ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
経費率0.2035%
成長投資枠のみ対象

④インド株式
おすすめ理由:GDP成長率が世界1位、人口ボーナスも魅力的で、米国との相関性が低いのも魅力的
おすすめ投資信託:iFreeNEXT インド株インデックス
経費率0.473%
成長投資枠のみ対象

この4つの中で、①か②のみで100%が王道です。ハイリスクハイリターンになっても良ければ①か②50%③46〜49%④1〜5%程度に分散しても良いかと思います。

個別株や新興国、コモディティ等に投資する場合でもこの①と②に大部分を投資することが大切です。

補足
iDeCoとは
確定拠出年金のことです。個人型と企業型があります。
給料収入などあれば、iDeCoで積立てることで所得税が減税されます。
更に非課税でインデックスに投資できます。
取り崩しの時に所得税がかかるので老後に所得が少なければ有利ですが、そもそも退職金控除があるので給与所得者は基本は無税で売却できます。
60歳まで取り崩さなくても良い資金がある場合、現在の年齢が45歳を超える場合、計画的に自己破産をする場合は積立NISAより優れた減税になる可能性が高いので頭の隅に入れておくと良いです。
ポジションチェンジも低コストで可能。
日本円に連動するもの(ただの貯金)に投資することで所得税の減税のみ受けることも可能ですが、株式のインデックスに投資する方がおすすめです。

投資は自己責任でお願いします。
多少間違いもあると思います。

ここでの株式はインデックスという意味です。個別株ではありません。