旧海軍は九二(留)式七粍七機銃の放熱筒の作製になります。

 

   この放熱筒が、留式を特徴付ける大きな要素の一つとなります。

   銃口の発射ガスにて筒の後端から外気を吸込み、内部のアルミ羽

   を前方に通過する事で銃身を空冷。よって航空機銃には不要です。

 

   管径の合うスチールパイプが有ればバッチリですが、前後で絞り

   があるのが、正にネックとなります。ボトルネック形状を上手く

   再現できるかが、今回の放熱筒作製の要所になります。

 

   この絞り形状を鉄板で扇形に丸めて再現予定でしたが、既製品で

   鋼管の異形継手のテーパーが使えそう。ただ前後とも径が大き過

   ぎ筒と合わない為、12等分し耳を削ぎ木桶の如く貼り合せました。

 

   次によく見ると、長い放熱筒の表面にはマシニング痕のスジが円

   周にあります。恐らくのっぺりした曲面が光って居場所が知れる

   ので、反射防止をねらったのでしょう。これの再現も難題でした。

 

   放熱筒を先端から覗けば見えるので銃口の口金も再生。帯鉄で付

   く照星や負革環も作製して整いました。平皿弾倉に銃床、二脚や

   照門も形になり、後は完成を目指して修復を愉しむばかりです。