見終わった瞬間にアカウントを作ったはいいももの何を書けばいいかわからず扱いに困っていたブログアカウントをついに使う時がきたことに気が付きました。

 

と、いうわけで見てまいりました。

リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様

一体全体私は何を見てきたのかおさらいしながら感想をだらだら書いていこうと思います。

 

まず事前に私のテニプリの知識からおさらいしていきます。

テニミュは断片的に見たことがあります。でも最初のやつと氷帝戦しか見てません。あまりにも断片的すぎる。

あとアニメの方もちょっと見てます。最近めちゃめちゃスローペース(それこそ一週間に一話とか)で見始めたので今聖ルドルフのあたりまでしかたどり着いてません。

 

それくらいしか知らないけど「評判いいから見に行ってみーよ!」って思ったので行ってきました。

というか事前に聞いてた「TENETより難解」に惹かれて行ったようなところはあります。

「初心者向けって聞いてるし大丈夫でしょ!」のノリで行ってきました。

 

※ここからネタバレ込みで感想を話していきたいと思います。

 

 

まず開始十五秒。

テニスの試合をする越前リョーマと幸村精市。

 

を見ながら踊りだす観客。

 

待って????待って??????????

この時点で笑いだす私。

だが周りを見るが誰も笑ってない。

え??もしかしてまだ笑うには早い? ここ笑うところじゃないの?

 

もしかしたらここは笑うところじゃないのかもしれない。

そうだ。きっとこの程度は笑うところではないのだ。

そう思いながら改めて画面を見つめてみる。

 

そしたら周りで見ていた青学の皆様その他メインキャラ達がコートに入ってきて踊りだしたのだ。

 

?????????????

え????????????

いやここは流石に笑うところだよな?

そう思いつつ周りを見つめてみる。

誰も笑っていない。

 

そんなことある? 流石にみんな笑うのを我慢していただけなのではないかと思う。

でもこれ笑いを抑えることなんて可能なのだろうか。

あれ、もしかして原作アニメミュ全て履修した人にこれはさほど大した衝撃ではないのか?

そうなのかもしれない。もうわからない。この映画の全てがわからない。

 

しょっぱなからとんでもないものを見せつけられたと思ったらなんとまだオープニングなのである。始まって何分も経っていないのだ。

 

いやまぁ……確かにオープニングに全部のトンチキ要素を詰め込んだのかもしれない。

だってそこそこまともだって聞いてるし。

そうに違いない。

 

そしてようやく始まった本編。

ここまでやけに長かった気もする。

 

アメリカに武者修行に行ったリョーマ。一方そのころ家族旅行で同じくアメリカに来ていた桜乃ちゃん。

なんだかんだあって桜乃がチンピラに絡まれ、リョーマとチンピラ(テニスギャングとか言うらしい。テニスギャング??)のラップバトルが始まる。

 

待って欲しい。

一旦落ち着こう。

 

「賭けテニスしようぜ!!」(みたいなの)

「俺がテニス教えてやるよ」(みたいなの)

 

まあここまではわかる。

アメリカのギャングテニスする? とかそういうのはもはやどうでもいい。

 

「よっしゃテニス始めようぜ」

からの唐突なラップバトル

 

えっそんなことある?

こんなに唐突にラップバトル始まるのなんてヒプノシスマイクくんくらいじゃないの!?!?

確かにラップバトルすることは知っていた。事前に聞いてたからだ。

それにしてもこんな唐突にラップバトルする??

テニスしなよ……テニス教えてやるよって言ってたじゃん……何でラップで応戦しちゃってるの……?

と思うのも束の間。

テニスをしていたのかラップをしていたのかわからないけれどテニスギャングなるチンピラを倒すリョーマ。

そしたら桜乃ちゃんが人質に取られてしまう。

テニスボールで応戦するリョーマ。(テニスラケット版コナン君かな? と思ったのは内緒)

だが車椅子に乗った謎の人物も同じくテニスボールを打つ。

そしたらボール同士がぶつかって時空を超えた。

 

??????

 

ボール同士がぶつかって時空を超えた。

 

タイムスリップすることは知ってた。

でもあっそんな感じでタイムスリップするんですね!?!?

宇宙的な何かが出てきて歪む時空。

そしてリョーマと桜乃ちゃんは過去に戻ってしまったわけです。

 

知ってたのもあるが時を超えるくらいではもう笑わない。

嘘です宇宙的なイメージが出てきた時は笑いました。

 

たどり着いた時はリョーマのお父さんが引退するきっかけになった試合が行われるとき。

何よりも尊敬するお父さんの試合を見られるまたとない機会、そしてなぜお父さんが引退してしまったのか知ることができるかもしれない。

ちょっと嬉しそうなリョーマ。

「もしここが本当に過去なら俺の家があるはず」

と、リョーマは桜乃を連れて昔住んでいた家に行く。

そこで昔の父と出会ったリョーマと桜乃はそのまま越前一家についていくことになる。

改めて現役のころの父のプレイを見て感動するリョーマ。

で、ここで歌が入る。

 

ここで私は「あ、これはアニメ版テニミュなのね!」と一人で勝手に納得。

歌とそれ以外のパートのメリハリはミュージカルよりはっきりしていてこれならミュージカルが苦手な人でもまだ見やすいのではと思う。

リョーマが父をずっと憧れていたことが歌われる。

アニメ最初の方と断片的なテニミュを見た私のリョーマへの印象は「才能はあるけど不愛想でクールな少年」だったのだけれどここでそれがちょっと崩れる。憧れの存在を前にすると人はあんなにもキラキラした瞳になれるのかと思いつつそのシーンは終わる。

 

かつての父に「なぜそんなに強い」と言うことを聞くがお父さんは「もう少し大きくなったらわかる」と濁されてしまう。

 

と、そしたら桜乃ちゃんが怪しい黒い服の人に攫われてしまう。

相変わらずテニスボールで応戦するリョーマ。

ここで(いやそれはそうならんだろ……)と言う感じのボールの跳ね方をするのだがそれはもうどうだっていい。

 

ここからは攫われてしまった桜乃ちゃんを救うため動き出すことになる。

(というか大元にあるのは「親父がここで人質を取られて八百長試合を強いられたから引退してしまったのではないか」という思いからなので、どちらかと言えばお父さんの引退を阻止するための節が大きい。桜乃ちゃんを救うためなのは変わらないけどね)

 

敵地に自ら乗り込み自分が越前南次郎の息子である。桜乃と自分を交換してくれと頼むリョーマ。

かっこいいー!!と一人でちょっと興奮している中で本編はマフィアのお姉様からの逃走劇が始まる。

 

黒服のちょっとドジの三人組から逃げる二人。

この途中やはりテニスで応戦するのだがどっかのタイミングでかつて手塚に言われた「ラケットは人を傷つけるための道具ではない」と言うシーンがある。

あ、これは人を傷つける判定ではないんですね!と一人で納得した。

リョーマはスコップでなんかピンポン玉?みたいなのを打ってみたり空き缶を打ってみたりして逃げ続ける。

 

ここでリョーマと桜乃のデュエット曲が入るのだがそれがまた素晴らしい。

デュエット曲大好きなオタクなのでこの曲のために映画に来た甲斐があった。

 

ここら辺までは非常にまともなストーリーなのだ。

あれ? トンチキって聞いてたけど思ったほどじゃないな?

やっぱりオープニングが絶頂だったのかな?

と思い始めたところで、リョーマが父とした約束を守るために電話をしようとしたシーンに入る。

 

公衆電話から電話をかけるのだが、なぜか父ではなくリョーマのいる時代のかつて戦った他校の先輩の元にかかってしまう。

ちなみにここが多分パターン別のところだったと思うのだが私が見たのは〈Glory〉の方だったので白石と跡部様の方だった。

 

最初は白石のところにかかってしまい困惑するリョーマ。

 

一旦敵から隠れるために電話を切ってしまい改めて電話をかけなおす。

 

それで次に出てきたのは跡部景吾。

 

ここまでそこそこちゃんとしたストーリーだから全然受け入れられてたんだけど流石にこのシーンは笑った。

あれ?? 本当にあなた中学三年生ですか??

くらいのサービスショットが入りまくる。

ここでリョーマと跡部様のデュエットが入るのだが、確かにいいこと言ってるのはわかる。わかるんだけど要所要所に盛り込まれるサービスショットに笑ってしまう。

 

笑いをこらえながらちょっと前の方を見渡す。

誰も笑ってない。

えっここも笑うところではない?

この映画にもはや笑うところはあるのだろうか?もしかして私は笑い上戸なのか?そう疑ってしまうほど誰も笑わない。

 

そして跡部様からアドバイスをいただいたリョーマはマフィアのお姉様と戦うことを決める。

 

この対決シーンの歌がまたかっこいい。

かっこいいんだがここでマフィアのお姉様が足にラケットをつけてテニスを始める。

 

??????????

 

いやテニスしなよ……テニス、これはテニスなのか……?

あのお姉様普通に手でテニスした方が強い気がするのだが足でやった方が力が入りやすいとかあるの?

絶対手でやった方がよくない?

曲がめちゃめちゃかっこいいんだけどあんまり入ってこない。

ちなみにここでも周りの方々は全然笑わない。

笑って欲しい。ここ笑っちゃいけないところなの? って不安になる。

いやでも五感がなくなるテニスするコンテンツだから足でテニスをするくらいファンのお姉様方にしてみれば普通なのかもしれない。

足でテニスってそれはもうテニスなの?

 

色々考えたが試合後半になるとそんなことはもはやどうでもよくなってくる。

「曲かっけー」と思いながら残りの試合を見た。

 

マフィアのお姉様に勝ったリョーマは、父の八百長試合を止めさせるようにめさせるように頼む。
 

その後無事八百長試合を止めさせて無事お父さんは優勝を掴む。

相手方が棄権したことで不戦勝にはなってしまうのだが、お父さんは全力を出せたことに満足した模様。

 

リョーマは現役の父と戦える機会はいましかないと父に試合を申し込む。

そしてリョーマは念願の父との試合を楽しむ、のだが。

 

ここで歌が始まる。

歌が始まるのはいいよ。全然いいよ。

歌が始まったのだが、そしたら登場人物が次々と現れていく。

 

えっと、とても説明がしにくいのですが本当に召喚されてきたんですよね。

 

次々と現れる部員、かつて戦った好敵手。

なぜか全員で歌い始める一同。

そして上から降臨する柳生。

 

なるほどなー!!事前に見てた感想でみんなが柳生柳生言ってたのはそういうことか!!

となりながら爆笑する私。

 

と、ここで相変わらず客席の様子を伺ったのだが、なんとここで斜め前のお姉さんが泣き始めたのだ。

もはやここ笑うところじゃないの!?

ではない。

ここ泣くところだったの!?

である。

 

一瞬疑ったよ。笑ってるのでは? って。

でも明らかにハンカチを目に当てて泣いているのだ。

ここは泣くところだったのか。

ファンにとってここはとても感動するシーンだったのかもしれない。

その境地まで達することができなかったのは非常に悔しい。

 

そんな感じで試合中に歪んだ時空のおかげで無事元の時代へ帰れた二人。

お父さんが引退した理由は「リョーマやリョーガを育てていく方が楽しそうだ」だからだそう。

この辺の伏線は最初のボールのシーンからあった。

つまりお父さんが引退するきっかけになった試合は、この対リョーマ戦という解釈でいいのだろう。

無事綺麗に伏線も回収。

リョーマは元の時代でテニスの武者修行へと出かけていくのであった____

 

 

 

うん。

いい映画でした。

確かに突っ込みどころはいたるところにあった。

最後の試合の歌のシーンとかもはや何も意味が解らないけどテニミュだと思えば全然大丈夫。

でも3DCGの使い方も気持ち悪さはないし、足でテニスするシーンとかこれは3DCGじゃないとできないなって感じだったから全然オッケー。

個人的に最初に桜乃ちゃんが選んでた猫の缶バッチを最後リョーマがつけてくれていたのはかなり興奮しました。

 

ずっと笑いっぱなしで楽しかったです。

時間があればもう一パターンの方も見に行こうと思います。

 

 

いい感じに終わったと思っていたらED後にもまだあるわけですよ。

キャラソンメドレーが。

 

多分この作品はアニメ開始二十周年作品ということで様々なファンを楽しませるための者だったんだと思います。

だから本編はテニミュだったし最後のキャラソンメドレーで漫画の軌跡も辿れるようになってる。

多方面のファンを全て大切に喜ばせていくっていうのはとっても素敵だと思いました。

 

 

というわけでラストのキャラソンメドレー。

これも事前に知ってた。

というかこのキャラソンメドレーで「チャームポイントは泣きぼくろ」を聞くためにこっちを選んだといっても過言ではない。

初めてチャームポイント以下略を聞いたのですが何というか……凄い歌でしたね……

 

最初から最後までずっと笑いっぱなしでした。

でももしかしたらこれは感動映画だったのかもしれないという不安はあります。

とにかく面白かったです! ちゃんと真面目にアニメを見ます。

 

最後に一つ聞いていいですか?

お父さんなんで裸足でテニスしてたの?