「思い出編」
に続き「現在編」です。
予告した「葛藤編」はまだ書けず・・・。
8月、彼が言いました。
「南米行こうぜ~。」
と、遠い。
「じゃ、ランカウイ島に行こう! シュノーケリングしよ~。」
ス、ストマが。
それ以前に、まだまだ化学療法中。
白血球が少ないのに感染する可能性大の地域への旅行は無理でしょ。
それより、1週間入院と週に2回の採血チェックの通院。
日程はどうするのか?
モルヒネを持って国外に出られるのか?
っていうか、お尻の痛みは耐えられるのか?
どどどどうするのだっ!?
行きたい、行きたいです。
イグアスの滝にも、マチュピチュにも。タンゴか流れる街町で、アサードも食べたい。
きれいなビーチでのんびりしたり、シュノーケリングしたり、おいしいアジア料理も食べたい。
どっちも、治療をしていなければ、即OKなのに。
あーあ。
でも、一緒に行きたいって思ってくれたのは嬉しいな。
なーんて思っていた8月。
で、先日のこと。
カラカラさん
やななこさん
のリゾート記事に心奪われ、彼に言いました。
「治療が終わったら、リゾートに行こうよ~。」
すると彼。
「もう、れひとは旅行に行かないよ。」
ななななんで????
「旅行中に再発したら、助けてあげられないから。」
へ?
何か勘違いしていませんか?
彼は「再発」は「発作」のようなものだと思っているようです。
それ以前に、今の私バリバリ治療中なんですけど。
(どうやら、髪の毛が伸びてきたので治療が終わったと勘違いしている。)
なので、説明しようとしたら、
「病気のことは聞きたくないから、言わなくていいよ。」
あーあ、またこの言葉。
手術の前も手術の後もこの言葉。
退院してから、今までのことを話そうとするとこの言葉。
彼の家で熱が出たときも、抗癌剤の副作用とか尿路感染の話をしようとしましたが、この言葉。
テレビで「麻酔」の話を放映していて、「麻酔科の説明」の話をしようとしても、この言葉。
彼は、私の病気のことをよく知りません。
「がん」だってことは知っている。
子供も出来なくなってしまったことは知っている。
ストマを作ったことも知っている。
おそらくそれだけ。
もしかしたら、卵巣じゃなくて子宮がんとか大腸がんだと思っている可能性もあるかも!?
どんな治療をしているか、どんな手術をしたのか、どんなに辛い思いをしたのか、知りません。
ストマがどういったものなのかも知りません。
なぜなら「聞きたくないから。」
「聞くのが怖い。」とも言われたこともあります。。
ホンネは、私だって彼にもきちんと理解してもらいたい。
その上で、出来ることと出来ないことを分かってもらって、「出来ること」を一緒に考えて楽しみたい。
今の私は、体調がいいときに彼に会い、体調が悪いときは適当にごまかしてキャンセルしています。
体調が悪い、副作用がつらくてへこんでいる私は見せたくないから。
「聞くのが怖い」彼に心配させたくないから。
ご主人や彼に理解してもらい、一緒に乗り越えている方々の話を聞くと、こんな私たちの関係は良くないなって思います。
「受け入れてくれない人と付き合っていくのは、自分がつらいよ。」とも言われたこともあります・・・。
「くまさん(彼のこと)は、元気なお姉ちゃんが好きなだけで、病気のお姉ちゃんには興味がないんだよっ( ̄∩ ̄#」と、妹にキツイ一言を言われたことも。
でも・・・・
彼の存在のおかげで、「外に出る」「幸せを満喫する」「楽しみを感じる」ことが出来ていることも大きなこと。
彼がいなかったら、「外に出なくちゃ、楽しまなくちゃ」と思っても、実践できなかったと思います。
コメントとかにも小出しに書いてきましたが、私は「彼に会いたい」という」不純な動機もあって外に出ることが出来ました。
彼の前では「病気から離れた私」でいられるのです(*^▽^*)
病気から逃げているのとは違う。「病気のことばっかり考えている私」から抜けられる。
退院後の葛藤の後、「彼に今すぐ受け入れてもらえなくても、会えるだけでいいもーん!」と心に決めて会っていました。
そして、発病して一年、やっぱり彼には受け入れてもらえていないようです。
「いいもーん!」って思っていたけど、最近ちょっと寂しくなってきました。
寂しいっていうのは、彼と一緒にいて寂しいとかじゃなくて・・・うーん。うまく書けない。
※後で、カラカラさんからいただいたコメントで「寂しさ」の意味が分かりました。
病気だって私の一部。
すべてを受け入れて・・とは言えなくても、やっぱ分かって欲しいのです。
↑
まさにコレ!
彼との関係自体は、前よりも良好(だと思う)。
病気を受け入れてもらえなくても、「体調」のことは心配してくれるし無理がかからないように気を遣ってくれているのはよーくよーく分かります。
大切にされているなって思うし(ちょっとノロケ)、感謝しています。
旅行に誘ってくれた8月と、「もう旅行に行かない」と宣言した9月。
彼の心に何の変化があったのかはわかりません。。。(´д`lll)
中途半端な知識を得たのかもしれないし、誰かに何かを言われたのかもしれない。
で、結局彼は一人で南米に行き、今日空港から「帰ってきたよ。」コールがありました。
「れひの帽子、スウェードのいいものがあったから奮発したよっ。」
うーーーーっ。
嬉しい!
いや、モノが嬉しいのではなくて、私のことを考えて買ってきてくれたことが嬉しい。
いやいや、モノも現実的に嬉しい(苦笑)。
単純だからすぐにニヤニヤしてしまう。明るくなる。
なんだかんだ言っても、私にとって彼の存在は大きいようです。
今の状況に満足なのか不満なのか、、、
何が言いたいのかよく分からない文章になってしまいました・・・(;´▽`A``