今週末は珍しく自宅です。

彼がなんだか用事があるらしい。

気付いてみたら、ここ2ヶ月ぐら毎週末は彼の家に家出していたし、「れひも、たまにはちゃんとご両親と過ごしなさい。」だって。
毎日、晩御飯は両親と3人で食べているんですけど。


なので、前回の「発病のこと」 の続きを書きます。
随分ブランクが空きましたが。

大学病院初診です。病院


前回の「その6の病院」の先生に、総合病院に行くことをすすめられました。
さて、どこに行くか。
県内には総合病院はいくつかあるのですが、家から40分ほどの大学病院にしました。

看護師の妹が勤務する病院なのです。
今時は、「家族だから」という優遇措置はないみたいのですが、何かと安心できるし。
当時は一刻も早く入院したかったので、それだけの理由で決めたのですが・・・。


ところが実は婦人科に強い病院らしく、卵巣がんの症例数としては都内の病院に引けをとりません。
症例数だけで「いい病院」と言うのは??ですが、結果的には医師・看護師にも恵まれてよかったと思います。


で、初診。
初診は教授・助教授クラスの診察になるらしい。
ひととおり問診して診察して検査。
前医のススメもあって(大学病院は検査に時間がかかるから、出来ることは先にやってしまいましょう)、CTは既に撮影済みだったのでそのまま提出。
腹水も前医で採取してくれて検査にまわしてありました。
だから、結果待ちは細胞診と血液検査だったのですが、すぐには出ないということで。
そのときは「卵巣腫瘍と言っても、良性のもの・悪性のもの・中間のものがあります。まずは検査にまわしますので、5日後に来てください。」と。


前医で腹水が溜まっていることは超音波でも分かっていた。
もちろん、腹水=悪性とは限らないけど、一度婦人科の開業医にすぐに「悪性の疑いがある」と言われちゃっているし。


5日間どう過ごすか??

当時、東京で一人で暮らしていたのでマンションをどうするか・・という問題。
いい方に考えれば1ヶ月ぐらいで戻ってくる可能性もある。
そのほんの少しの可能性にかけて、とりあえず身の周りのものを取りに妹と東京へ。
あと、入院が長引くことになった場合のことを考えて、そのときは妹に引越しをお願いすることになるだろうな・・といろいろなモノの在り処を伝えました。

(結果的に、マンションは退去することになったので、妹にお引越しをお願いすることになったのですが。)


とりあえずの荷造りをしたところで、今度は彼に迎えに来てもらって、私は彼の家へ。
妹には申し訳ないけど帰ってもらいました。。車


今考えると、ここで彼の家に行く必要性はなにもなかったんだけど(妹と夜帰ればよかったし)、
そのときは「もうしばらくは彼の家に行くことも、彼に会うことも出来ないんだー」と考えて、体調も悪いのに行ってしまったのです。


まだはっきりとしたことは分かっていなかったのですが、

現実的に考えると「私、卵巣がんになってしまったんだ」という気持ちでいっぱい。


でも、彼の反応が怖くて「まだ分からないんだけど、もしかしたら・・・」と話しました。

妙に覚えているのは、その頃は「がん」にかかってしまったらしいことよりも

「子供が産めなくなること、脱毛すること、彼に会えなくなること」がつらくて、そのことを強く言ってしまったような気がします。


「もし、悪性だったとしても、元気になれれば子供は出来なくてもいいじゃない?」
「髪の毛だって、また生えてくるんでしょ?」
「治ったら、また一緒にいられるでしょ?」


みたいなことを言われた覚えがある・・。

これって、そのときの精神状態のよって、良くも悪くも作用する言葉ですが、

このときは「気にするなよー。ちょっとガマンして治せばいいんだよー。」って感じであっけらかんと言ってくれたのが嬉しかったような気がします。

本当に「大したことない」っていう気持ちで言ったのか、わざとそういう言い方して元気付けてくれたのか、彼も認めるのが怖かったのか、それは分かりませんが。。


翌日のお昼ご飯に、彼におそば(前に二人で行った長野で買ったおそば)をゆでてもらって、

あまり食べられなかったんだけど(腹水でおなかぱんぱんだったしね)、


「絶対、またここでおそばを食べてやるーーー!!」


と心の中で思ったことを覚えていますっ。


なぜ、そば・・・。


(いやー、実際食べられたときはしみじみと感動しましたが。)


そして、「しばらく都会の景色を見ることもなくなるかもしれないし」って、遠回りしてベイエリアの方を回って、家まで送ってもらいました。
苦しいおなかを抱えた私を、よく面倒見てくれたと思います。。
何だかよく分からなくて怖かっただろうなぁ。
でも、入院中は彼と全く連絡取れない(というより避けられていた)日々がありました。
ホントつらかったー。
これはまた後で。


「5日間」のことは、この2日間のことしか覚えていない。
当時は実家でネットもつないでいない環境だったし、調べるにも昔の「家庭の医学」しかなかったし。

ただ、前にも書いたように、横になるとなぜか肩が痛くて痛くて、ずっと座って寝ていたのでした。。
考えてみたら、8月の終わりから12月ぐらいまで、「熟睡」出来なかったんですよぉ。

そして、「5日後」に病院行ったのであります。


なんだか「発病(大学病院編)」というタイトルなのに、大学病院での出来事をほとんど書いていないぞ・・。


(つづく)


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今日のお写真コーナーを開催です。

アフリカシリーズ。

2005年7月末~8月にかけて、16日間の南部アフリカ旅行へ行きました。

病気が発覚する直前です。


今日はボツワナ(チョベ)のぞうさん親子です。

いきなり一番のお気に入り^^

ぞうさん親子

のほほんさん、とりあえずこんな感じでいかがでしょ♪