一人記憶のリレーではないけれど、池袋西口に久し振りに行って、会社から駅までの繁華街を泣きながら歩いていたことを思い出した。

大失恋の話。

 

同じAB型で一つ年上。

メーカーの広報の仕事をしていた。

気難しいと言うか、神経質ぽい感じだったけど、透明感がある無臭な雰囲気が好きだった。

頭の回転が速くて、同僚からも仕事が出来ると聞いていた。

 

冬のある日、喧嘩になり、私は帰ってきた。

結果的にその夜にタイミング良く、忘れられなかった元カノから電話があり、不倫の彼の子供が幼稚園に入るのを機に別れたと言われたと。

二股を掛けられて、振られたとは聞いていた。

結果的に彼は元カノと会うようになり、私が振られることに。

 

事実を知るまで、一、二か月位はあったかな。

そんなことを知らない私はかなり強烈なことを言われたので、冷却期間を置こうと思っていた気もする。

思ったことをそのまま口にする無神経な所はあった。

それでも、大好きだったんだよね。

 

色々考えて、電話をしたのは私。

半分くらいは駄目かなと感じていたような。

で、話しているうちに、もうやり直す気がないことを伝えられた。

その時に「なんか、違うんだよな」と言われたことを今でも鮮明に覚えている。

ショックだった。

物凄く傷付いた。

喧嘩した夜にタイミング良く電話が掛かってきてという言葉にも。

そして、元カノの立ち直る為に元彼を利用しようとする、ずるさに猛烈に腹が立った。

 

で、私は今までそんな台詞を一度も言ったことがなかったけど、二番目でもいいから付き合って欲しいと、懇願したんだよね。

たら、気持ちが揺れるから、そんなことは出来ないと。

それでも、強引に一度だけ会って欲しいと頼んだ。

彼が指定したのは十日か二週間先だった。

場所や時間はまた連絡すると。

 

そして、指定された日の退社時間の19時まで待っても、電話は掛かってこなかった。

前日の時点で諦めてはいた。

でも……

 

その日の帰りだけではなく、それから暫く、毎日ではないけれど、駅へ向かう雑踏の中で涙が溢れてきた。

世の中の色が全て失われた気がしていた。

立ち直るのに、時間が掛かったな。

 

将来的な話も出ていて、結婚願望が薄い私でも彼とは一緒になりたかった。

難しい人なので、苦労するのは分かっていても、どうしょうもないほど好きだったんだよね。

 

立ち直るきっかけは、ある夢と言うか、目標を掲げたこと。

それを叶えて、見返してやるって。

でも、その夢はそれからかなり長く追い続けたけど、壮大過ぎて実現しなかった。

 

そしてそして、その失恋から、丁度一年後位かな、バカな私は彼の自宅に電話を掛けた。

たら、私達は只今新婚旅行中ですという、二人の声の留守電メッセージが入っていた。

何という、間の悪さ。

自分のバカさ加減を呪ったよ。

泣けた。

たぶん元カノと一緒になったんだろうね。

 

この話は以上です。

 

 

ただの現実逃避。

 

蒸し暑い夜。

 

 

 

どんなに辛いことがあっても、今日まで歩いてきた。

 

 

秋の空に近付いているかな。

 

古い話にお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

また明日、ここで。