海外研修に参加する際、生徒たちの最大の楽しみは「人との出会い」にあると私は考えています。言葉はなかなか通じなくても同世代の人と友だちになれたり、町で出会った人に親切に道を教えてもらったり、そういう暖かいふれあいが何よりの思い出になるからです。ですから今回鹿港高校(ルーガン高校)で、陳校長先生と相互交流の計画を話し合い、密接な交流の機会を約束できたことは大変有意義だったと考えています。

交流を担当してくださる 鹿港高校の曾教頭先生と日本語のチャン先生

 
鹿港高校の合唱コンクールで、校長先生に日本語で解説をしてくれる3年生の鄭仲庭さん

 では「人との出会い」の次に楽しいことは何でしょうか?おそらくそれは様々な異文化体験だと思います。特に食べる物の美味しい台湾では「食文化体験」は非常に大きな楽しみとなるに違いありません。岬高校の海外研修では、旅行社を通じてレストランを予約し高級料理を食べるより、夜市、朝市、大衆食堂で、安くて庶民的な料理を食べることをたくさん経験してほしいと私は思っています。屋台のおばちゃんとのふれあいや、英会話の練習の機会にもなります。今回の出張でも、ほとんどホテルの外の屋台や町食堂で安くておいしい料理を私は楽しんでいました。そんな台湾の庶民料理を紹介しましょう。

 
台中最大の逢甲夜市です
 
串焼き屋さん  好きな食材をかごに入れてさしだすと 炭火焼にしてタレをつけて調理してくれます。
 
台北で食べた牛肉麺  煮込み牛肉の入った醤油ラーメンです 

  
台北で食べた水餃子  ミンチとニラが中につまっています
 
蚵仔煎(オアチェン)  屋台料理の定番の牡蠣オムレツです
 
 臭豆腐  においが強烈なので日本人ははじめは敬遠しますが  食べてみると全然臭くなくてとてもおいしいです

たくさんの庶民の食べ物が安い値段で売られているので、12月の台湾研修では色々試してみるといいでしょう。大体朝ごはんは200円くらい、晩ごはんでも500円もあれば十分です。私は中国語が少し話せるので、中国語で注文しますが「唐辛子はいるのか」「中で食べるのかテイクアウトするのか」「大か小か、熱いのか冷たいのか」とどんどん質問されると聞きとれなくなります。そんな時は、私は日本人なので、今言ってくれたことが聞き取れなかったのです。もう一回言って」ください」と頼むと、日本語や英語を使って一層親切に教えてくれます。

修学旅行などの大人数の学生旅行では、大きなホテルに泊まり、バスで移動し、そこそこ名の通ったレストランで食事をすることになります。でも私の私見では、自分で切符を買って移動し、自分で欲しいものを注文して食べることの方が楽しくて、得るものも多いと思っています。今年の岬高校の台湾研修は小グループです。できれば自由度の多い研修旅行にしてもらえたらと願っています。