UNISの児童・生徒たちは小1で第2外国語、Middle School の3年生(日本の中1)で第3外国語の履修を始めることになっています。


第2外国語はスペイン語かフランス語のどちらかを選び、小さい子供たちも英語以外の言語に早くから親しむことが当たり前になっています。


中1になるとフランス語、スペイン語の他に国連の公用語である中国語、アラビア語そして第2次大戦の敗戦国の言葉であるドイツ語、イタリア語、日本語を加えた7つの言語の中から、第2外国語で選択していないものを選んで第3外国語として履修します。


その時にこの7つの中に母語がある生徒は外国語クラスではなく、母語のクラスを取ることも可能です。


日本語科では外国語として履修してくる生徒が各学年20人くらい、母語として履修してくる生徒は4,5人くらいの時が多く、同じ学年の生徒は一緒の時間に教室にくるので、母語と外国語のクラスは隣り合った教室で同時展開になります。


私が担当していたのは、第3外国語としての日本語でした。

となりの教室で母語クラスの生徒が、宮沢賢治とか夏目漱石などを読んで感想を話し合っている一方、私の担当クラスでは、「おはようございます」から始まり「立ちます」「立ってください」と「~てください」の活用とか音便の練習をしたり、ひらがなや漢字の練習をしたりと自作のドリルや色々なゲーム、折り紙やお習字の実技なんかを活用しながら、やんちゃな生徒たちの底知れないエネルギーを発散させつつ、ときには戦いつつ毎日必死になって、いやいや楽しく日本語を教えていました。


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M4(中2)のクラスお習字がうまくできてみんなうれしそうです。


小さいころからフランス語をやっている生徒は、文法や綴りの練習は得意ですが、スペイン語をやってきた生徒は、ビデオを見たり歌を覚えたりと色々な活動の中で言語を修得してきた子が多いらしく、よく「せんせービデオみます!」とか「ゲームします!」とか言って、座学以外の楽しい事を要求してきます。

また日本語を選択してくる生徒は、ちょっとユニークな子が多くて、やたら日本のゲームやアニメ、寿司やてんぷらに詳しかったり、何にも言わなくても黙々と勉強する子もいれば、おとなしく座っているのさえも大変な生徒もいます。


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折り紙で魚をたくさん作り、割り箸と毛糸のつりざおで釣り大会。金のさかなや銀のさかながいると、みんなそれを取りたくて大騒ぎです(笑)



そんな生徒と日々一緒に盛り上がったり格闘したりしながら、毎日教材づくりに追われて私の2年間はあっという間にすぎて行くのでした。


UNISネタはまだまだいっぱいありますが、NYでの生活のことも次はお話ししたいと思います。