今日は私が2年間働いていたUNIS(ユニス)という学校について書きたいと思います。
UNISはUnited Nations International Schoolの頭文字をとったもので、文字通り国連国際学校という名前です。
マンハッタンの東海岸、イーストリバーに面して立つこの学校は1947年に国連の職員によって、自分達の子供が色々な文化を吸収しながら、自国の文化も大切にする国際人としての教育を受けられるようにと設立されました。
現在は国連職員の子弟以外もたくさんおり、幼稚園のクラスから12年生(高校3年生)まで、1500人余りの生徒がここで学んでいます。
UNISの幼稚園クラス
児童・生徒の半分ほどがアメリカ人、残りの半分ほどがアメリカ以外の国籍の子供ということですが、アメリカ生まれでも2つ以上の国籍を有していたり、アメリカ国籍でも色々なバックグラウンドも持っている生徒が多く、この学校の人種や文化の多様性を一言で表すことはなかなかできません。
最近までは、外国籍の生徒の中では、日本人やフランス人が多かったのですが、各国の経済事情の影響もあって、最近は日本の生徒は少し減っているかもしれません。
この学校の最大の特徴は文字通り多文化が共生していること、第二言語としての英語教育や第三外国語教育が充実していることがあげられるでしょう。
海外から着たばかりの生徒はまず、英語や社会科などの授業の代わりに、取り出しでESL(English as second language)の授業を受けます。ここで、授業についていくだけの英語での読み書き、ディスカッションの基礎を身につけてから、他の生徒と同じ授業に合流できるようになっています。
ESLクラスの教室掲示 生徒の顔がたくさんコラージュしてあって、ESLらしい写真です
ESLのクラスは日本語科の教室のすぐ隣にあったのですが、日本やほかのいろいろな国から来た子どもたちが、早く環境に慣れようと懸命に英語を学びみるみる上達していくのは、傍でみていてとても感心しました。
また私も時々英語の授業を覗いたり、たとえばハロウィン前にパンプキンに彫刻を施してランタンを作ったりしてるのに参加したりと勉強になることが多かったです。
このESLでニューヨークに来たばかりの子供たちは、英語だけでなく、考え方、文化、学習習慣の違いなどたくさんのことを学んでだんだんと国際人らしさと自分らしさを見つけていくのかなと思います。
次回はUNISの第3外国語
について書きたいと思います。

