みなさま、こんにちは
REX-NET、渡辺です
さて、いきなりですが、
これ、なんだと思いますか。
「 いちりって みにびんで
きいて ぎいて しして 
」
・・・・・・・・・・・・・・？？？？？？
オー マイ ダーリンの曲に
あわせて歌う、替え歌なんですけどね。
私が事前研修中に習った、
「てフォームの歌」です
日本語教育に携わったことがない方のために
ちょっと説明を加えます。
国語の時間では、動詞の基本形は
「う」の段で終わる形、終止形と習います。
見る 読む 聞く 書く 勉強する などですよね。
日本語教育では、
これらのことは「辞書形」と呼びます。
Dictionary Form ですね。
で、これを基本形と考える先生も
中にはいらっしゃるかとは思いますが、
多くの日本語教師の方は、
見ます 読みます 聞きます 書きます 勉強します
という、「～ます」につながる形（連用形）を
基本形として教えていらっしゃるのではないでしょうか。
日本語教育では、これらを
「ます Form」 と呼びます。
同様の考え方で、
読まない 聞かない などの未然形は
「ない Form」と呼びます。
じゃあ、「て Form」とは何かといえば、
そう！そのとおり！
見て 読んで 聞いて 書いて 勉強して
といった、
「～て」につながる活用形のことですね
～てください
～たことがあります
～たり～たりします などなど
「て Form」は結構使うのですが、
日本語学習者にとっては
なかなか大変な部分なんですよね
不規則に思える「て Form」にも
規則はあるのだと教えてくれるのが、
冒頭にご紹介した歌なんです
「いちりって」とは、
「ます Form」の「ます」を落としたときに
最後が「い」「ち」「り」だったら、
「って」をつけるよ、という意味です。
会い ます → 会って
立ち ます → 立って
乗り ます → 乗って ですよね
「みにびんで」も、同様に、
「み」「に」「び」だったら、「んで」をつける
ということですね。
読み ます → 読んで
死に ます → 死んで
遊び ます → 遊んで
※「に」は「死にます」しかありません
なので、例に挙げるしかないんです・・・・
「きいて ぎいて しして」も同様
書き ます → 書いて
泳ぎ ます → 泳いで
勉強し ます → 勉強して
この「いちりって～」の歌、
日本語教育を学び始めた頃の私には
強烈な印象を与えました
いまだに、よく頭の中を回ります
イマージョンの子どもたちは
結構、力技で活用を覚えていました。
とにかく、たくさん聞いて覚えるんです。
が、そのやりかただけでは、
聞いたことがない単語だとお手上げです
こういうちょっとした規則性を知ることで
新しく出会った言葉に対しても
自分で正しく使いこなすことができるんだ
ということを知ることで、
文法の重要性を感じてくれたように思いました
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