こんにちは。REX-NET、渡辺です![]()
私が、10年前に勤めていた、
ケリーミドルスクールの友人学園。
K-12 (K through Twelve と 読みます)の
日本語イマージョンプログラムとして、
アメリカで初めて登場した、
由緒ある(?)プログラムでした![]()
小学校での6年間では、
毎日午前中を日本語のみで過ごしてくるのですが、
前回の記事で書いたように、
大変、コミュニカティブに育ってきます![]()
が、
オーガナイズドではありませんでした![]()
特に、文法をまったくいれずにやっていたようです。
もちろん、初期段階なので、
それでいいかなとは思うのですが、
「力技」で突き進むには限界があります![]()
日本人と、話すことはできるのですが、
動詞や形容詞の活用ができず、
美しい日本語を話せないのです![]()
どういうことかというと、例えば、
形容詞の否定形は全て
「~じゃない」にしてしまうのです![]()
「きれいじゃない」・・・となる
「な形容詞」はいいんですけど、
「大きくない」・・・となるべき
「い形容詞」も、「な形容詞」と同じなんです。
「大きい じゃない」
「おもしろい じゃない」 となるのです![]()
また、過去形は全て
「でした」で済まそうとします![]()
「昨日はとても楽しいでした。」
・・・という感じです![]()
このミスが複合形になると、
「テストは難しいじゃないでした」と・・・![]()
かなり妙な日本語になるんですよね・・・![]()
これを、日本人との会話でも使うわけですが、
普通のネイティブ日本人がこれを聞くと、
頭の中で自動的に、
「テストは難しくなかった
」と
翻訳されて理解されるので、
会話としては成立するんですよね。
それにより、「通じている!
」という自信がつき、
文法的に正しく美しい言葉を話そう、ということに
重きを置かなくなってしまう![]()
ということなのだろうと思いました。
コミュニケーションしようとする意欲、
それがなによりも大切なのはわかるのですが、
日本の大学に留学したいとか、
日本語を使って就職したいとか、
そういう目的を持つならば、
やはり美しい日本語を話す必要があります![]()
日本の英語教育は、
文法重視の傾向が強かったので、
間違うことを恐れて話そうとしない、
という問題点がよく指摘されますが、
間違いを直す気がないが、とにかく話す・・・
もうちょっと気にしなさい!・・・という感じ![]()
ちょうど反対の状況だったかなと思います。
「中庸」とはよく言ったものですよね![]()
![]()
ということで、中学部のケリーミドルでは、
文法を取り入れていきました。
語彙も結構知っていて、
コミュニケーション意欲もある子どもたちに
しっかりとした文法が入れば、
もっと本格的な力をつけてやれる![]()
と思ったからです。
文法は、なんとなく難しくて
聞ける、話せる力を阻害するもの、
のような印象をもたれることがありますが、
本当に語学力を伸ばすには、
絶対必要なものだと思いますね![]()
![]()
ケリーミドルスクールのHPへのリンクが、
REX-NET公式HP内、
人材バンク、渡辺希のコーナーにあります。
チェックしてみてくださいね![]()
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