1500Kmの旅
初めての春休み
(オーストラリアは4学期制。
季節が変わるごとに休みがある)
一週間ほどの休暇を利用して
岡山から派遣されている同期の仲間を訪ねて
アデレードに行くことにした。
往路は車でひたすらスチュワートハイウエイを南下し、
復路はザ・ガンに車を乗せて電車で帰るという企画だった。
アリススプリングス(以下アリス)を出発し、
見慣れた風景を100Kmほど過ぎても
愛車フォードファルコンは快調だった。
(乗り始めたときにブレーキがスコーンと
抜けたときは焦った)
全行程の3分の1くらい過ぎたころ、
雨がぽつぽつと降り始めた。アリスにいたそれまでの
約2ヶ月雨が降らなかった(アリスは晴天率90%)ので
新鮮な思いで、妻も子供もそして私も感慨深く
雨を眺めながら車を走らせた。
雨脚が強くなってきたことと、ずっと先で雨が降って
いるのが見えたので(日本ではあまり経験がなかったが
遮蔽物がないのでどこで雨が降っているかが
よく見える)ワイパーをかけることにした。
ワイパーが宙を舞っている。
窓とワイパーのこすれる音がしない。
ワイパーがゆがんでいる。雨脚が強くなる。
スピードを落としたらクーパーピディーには
予定通りには着かない。見渡す限りの地平線。
車を路肩に止め、ワイパーの修理にかかる。
数台の車が何回か止まり声をかけてくれる。
No Worry!(本当はBig Worry)。
いろんな方法で直そうとしたがどうにもならず
最後は力ずくで曲げた。
車の中から娘の「ダディーガンバレ」の声と
妻のシドニーのバスの中で見たまなざし。
ワイパーが窓に届く角度になった。
娘と妻の歓喜の声。ずぶぬれの父を見ながら愛娘は
「ダディーすごいね」を連発した。
クーパーピディーで一泊し、
地平線から昇る朝日を見ながら更に南下した。
(なぜかこのときにかけたカセットから流れてきたのは
平成たぬきぽんぽこ合戦だった。)
尽きることのないと思えるほど続いた地平線に別れを告げ
ポートオーガスタで見た海は今も忘れない素敵な思い出です。
もちろんアデレードで食べた日本食や
カンガルー島で見たアシカ、
道を歩くハリネズミ、
グレネルグのビーチ。
アリスにはないものをたくさん味わって
アリスにしかないものもたくさん発見して
すばらしいガントレインで旅を締めくくりました。
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