電動車いす利用者が踏切内で身動きができず亡くなるという事故が相次いでいます。



ニュースでは電動車いすと報じられますが、そのほとんどがシニアカーと呼ばれるハンドル式電動車いすです。





私が日常的に使っているバッテリーで動く簡易電動車いすは市町村に申請し、判定医の先生の許可を得てから介護用品会社へオーダーして作りました。



見た目以上に操作が難しいので、実物が仕上がるまでにデモ機を貸してもらいあちこちに出かけて練習しました。



そんな中、車いすの後部車輪内側にある転倒防止レバーを介助者が出し忘れて、自宅玄関のスロープを上りきれず車いすごと後ろに転倒したりしました。



実際に使ってみないとその危険性も利便性もわからないものです。





簡易電動車いすを使い始めてから5年くらい経ちますが、車いすは便利だけど怖いものだと認識しています。



一人で電動車いすで外出して信号待ちをし、信号が青になり横断歩道を渡ろうとすると、歩道と横断歩道のすき間にある溝に後輪がきれいにはまって身動きが取れなくなった時が一番怖かったです。



身動きが取れず上体の力も使って抜け出そうとしましたが全く動けず、このままま赤になったら命が危ないと考え恐怖で焦りました。



すると一番前に停車していた車から女性の方が降りてきて、車いすを押して助けてくださいました。



お礼を言って横断歩道を渡りましたが、怖かったのと有り難かったのとで涙が出ました。



違う機種の電動車いすに乗っている方にその話をすると、後輪のタイヤの幅が問題だからタイヤを幅広いのに交換することを勧められました。



シニアカーでない電動車いすの道路上の事故は、タイヤの幅と道路や踏切の溝の幅が合うことが問題だと思います。



踏切を全面改装するのは難しいので、簡易電動車いすの場合は再度メーカーにタイヤの幅と踏切の関係を調査してほしいと思います。



車いすの後部車輪は、道路の溝や踏切にぴたりと一致するサイズが多いのではないかと考えています。 



もしそうであれば、危険性の高い車いすの後部車輪のサイズを変更する必要があるのではないでしょうか。





もう一つはセニアカーの問題です。



始めに書いたように、踏切内の事故のほとんどがシニアカーです。



シニアカーの事故が多い理由は、お金さえ払えば気軽に買えることだと思います。



シニアカーはバイク販売店でも売られています。



でも車いすというように道路上では歩行者扱いというなかなか厄介な問題を抱えています。



バイク屋さんでカッコいいバイクみたいなシニアカーを購入しますが、免許も不要で道路交通法の勉強もしないまますぐ乗れるというのが最大の難点だと思います。



バイクや車の運転経験がある方ならまだいいと思いますが、年をとって楽そうだからという理由でシニアカーに乗るパターンは危ないと考えられます。



毎月夫に付き添ってもらい1時間離れた病院に通院していますが、田舎だからかシニアカーに乗った高齢者が車道を走っている光景をよく見ます。



シニアカーを買った方が道路交通法を知っていて、歩行者扱いだと理解できる方なら車道を走らないと思うんです。



またバイク販売店で買えることで、シニアカーは倒れにくい高齢者用のバイクだと勘違いしている場合もあると思います。



メーカーがスズキやヤマハだから仕方ない部分もあるかもしれませんが、車いすだからこそ安全に対する配慮が必要だと考えます。





シニアカーには乗ったことがありませんが、電動車いすを使い始めた時に安全性を調べ実はすごく事故が多いことを知りました。



坂道で倒れたり、段差を乗り越えられず転倒したり、運転を誤り道路から落ちたりという事故が多いようです。



シニアカーに関しては、電動車いすという名称を使い続けるのかを考えてほしいです。



介護用品でなく、欲しい人は誰でも買って使うことができるからです。



一番いいのは、買う前にシニアカー講習を義務化することではないでしょうか。







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