もうすぐお正月ですね。スーパーの店頭でも、普段の100円〜200円のものとは違う、立派な紅白かまぼこが並ぶ時期です。
お正月用のかまぼこが普段のものとどう違うのか、そしてなぜ「紅白セット(つがい)」で売られているのか、その理由を解説します。
1. 普段のかまぼことの違い
一番の違いは**「原材料(魚の種類)」と「手間」**です。
| 項目 | 普段のかまぼこ | お正月用のかまぼこ |
| 魚の種類 | スケトウダラなどの冷凍すり身が主。 | **「グチ」や「エソ」**など、高級な生魚を贅沢に使うことが多い。 |
| 食感(足) | 柔らかく、弾力はそこそこ。 | **「足(あし)」**と呼ばれる強い弾力があり、歯ごたえが良い。 |
| 添加物 | 保存料や着色料が含まれるものが多い。 | 魚本来の旨味を活かすため、無添加や天然着色料にこだわる。 |
| 見た目 | 標準的な大きさ。 | 普段より一回り大きく、厚み(高さ)があるものが多い。 |
お正月用は、高級な魚をたくさん使い、伝統的な製法で「プリッ」とした食感を極めているため、値段も数倍(1本1,000円〜3,000円など)になります。
2. なぜ「セット(紅白)」で売られているのか
お正月のかまぼこが赤と白の2本セット(はけてある状態)なのには、深い縁起物としての意味があります。
① 紅白は「おめでたい」の象徴
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赤(紅): 「魔除け」や「慶び」を表します。
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白: 「清浄」や「神聖」を表します。
この2色が揃うことで、新しい年を祝う「ハレの日」にふさわしい色合いになります。
② 形が「初日の出」を表している
かまぼこの半円形は、**「初日の出(水平線から昇る太陽)」**を象徴しています。紅白で並べることで、より一層、輝かしい新年の幕開けを表現しているのです。
③ 陰陽のバランス
古来より、赤は「陽」、白は「陰」とされ、2つセットで揃うことで**「万物の調和」**が取れると考えられてきました。家庭の円満や平和を願う意味が込められています。
💡 おまけ:なぜあんなに高いのか?
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、お正月が終わると「あんなに高かったのはなぜ?」と不思議に思うかもしれません。
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原料の高騰: 年末は「グチ」などの高級魚の需要が集中するため、仕入れ値が跳ね上がります。
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職人の手間: 繁忙期に高品質なものを大量に作るため、人件費や手間がかかります。
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ご祝儀価格: お正月という特別な時期の「縁起物」としての価値も含まれています。
豆知識:
お正月のかまぼこを綺麗に切るコツは、**「12mm(約1cm強)」**の厚さにすることです。この厚さが、最も魚の弾力と旨味を感じられる黄金比と言われています。
次は、おせち料理に欠かせない**「かまぼこの飾り切り(ウサギや手綱など)」**のやり方についてお教えしましょうか?