クリスマスに並ぶご馳走たちも、かまぼこやおせちと同様、普段のものとは**「素材の格」「演出」「非日常感(ハレの日)」**において明確な違いがあります。
それぞれのメニューが、普段とどう違うのか解説します。
1. ローストチキン・ローストビーフ
お肉料理は「部位」と「形状」が普段と異なります。
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チキン: 普段は「唐揚げ」や「照り焼き」などカットした肉が主ですが、クリスマスは**「骨付きもも肉」や「丸鶏(ホール)」**が主役です。これは、欧米の「七面鳥(ターキー)」を模した名残で、切り分けずに食卓に出すことで「豊かさ」を演出します。
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ビーフ: 普段はスライスされた「牛丼」や「焼肉」用の肉が多いですが、この時期は**「ブロック肉」がスーパーに並びます。さらに、普段はあまり見かけない「黒毛和牛のA5ランク」**や、トリュフソース付きなどの高級仕様が限定販売されます。
2. テルミドール(ロブスター)
フランス料理の「テルミドール」は、普段の食卓に並ぶことはまずありません。
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違い: エビの中でも最高級の**「ロブスター(伊勢海老)」**を半身まるごと使い、クリームソースとチーズで焼き上げた、究極の贅沢メニューです。
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なぜクリスマス?: フランスの伝統料理であり、見た目が非常に華やかで赤色が映えるため、ホテルのディナーや豪華なパーティーの「特別な一品」として定着しました。
3. シャンパン
ここには「本物か、そうでないか」という大きな違いがあります。
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普段: 手軽な「スパークリングワイン(数百円〜)」が飲まれます。
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クリスマス: フランスのシャンパーニュ地方で作られた、厳しい基準をクリアした**「本物のシャンパン(数千円〜)」の需要が一気に高まります。また、お子様用には「ポン!」と音が鳴る「シャンメリー」**が並ぶのも、クリスマスの特徴です。
4. ピザ
デリバリーピザなども、クリスマスは「限定品」に変わります。
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トッピング: 普段のサラミやピーマンではなく、**「ローストビーフ」「カニ」「ウニ」「高級チーズ」**など、原価の高い豪華な具材をこれでもかと乗せた「クワトロ(4種盛り)」が主流になります。
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サイドメニュー: クリスマス限定のチキンバスケットやケーキとセットになった「パーティーパック」として、普段よりもボリュームと価格がアップした状態で販売されます。
なぜこれらが「特別」なのか?
日本におけるクリスマスは、キリスト教の行事という以上に、**「1年で最も華やかな洋風のハレの日」**として定着しています。
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彩り(赤・白・緑): ロブスターやイチゴ(赤)、クリーム(白)、バジル(緑)など、クリスマスカラーを意識したメニューが集まります。
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シェアする楽しみ: どのお料理も「1つの大きな皿(または箱)からみんなで分ける」という形をしており、家族や恋人と団らんすることを目的とした設計になっています。
💡 ワンポイントアドバイス
お正月のかまぼこが「和の贅沢」なら、クリスマスのメニューは「洋の贅沢」の極致です。どちらも共通しているのは、**「少し高いお金を払ってでも、縁起や雰囲気を買って、みんなで笑顔になる」**という、日本独自の素敵なイベント文化だということですね。
次は、これらのお料理に合う**「クリスマスのテーブルコーディネートのコツ」や、「余ったローストビーフの絶品アレンジ」**についてお話ししましょうか?