高市早苗氏、モンゴル首相との夕食会で「グラスを頭上に掲げる」…軽率で失礼との批判も
高市早苗氏が首相官邸でモンゴルの首相と実務夕食会を行った際、官邸の公式X(旧Twitter)アカウントで公開された動画内の乾杯の動作が、外交儀礼の観点から物議を醸しました。J-CASTの報道によると、動画の中で高市氏は満面の笑みでモンゴル語の「乾杯」と叫びながら、手に持ったグラスを頭上高く掲げていました。これに対し、世論からは「軽率な振る舞いだ」「外交の公式晩餐会を居酒屋と勘違いしている」「日本のイメージを著しく損なう」といった批判が相次ぎました。
では、国際的な外交の場における正しい乾杯の作法とはどのようなものでしょうか。日本外務省の指針によれば、公式な宴席での乾杯は優雅かつ対等であることが求められ、原則として「グラスをぶつけて音を立てない」とされています。標準的な作法としては、「グラスを目線の高さまで持ち上げ、相手の目を見て合図を送る」のが適切です。ネットユーザーやマナーの専門家も、グラスを持つ際は利き手で持ち、もう一方の手を底に軽く添えることで厳粛さを示すべきだと指摘しています。もしグラスを頭上高く掲げてしまうと、国際儀礼上、「相手を見下し、軽視している」という傲慢な印象を与えかねず、極めて下品で失礼な振る舞いと見なされてしまうのです。
外交儀礼を逸脱した身振りに加え、官邸の広報・宣伝のあり方も国民の反発を招きました。多くの日本国民は、公費で運営される官邸の公式SNSにおいて、首相が飲食や歓談を楽しむ様子といった「舞台裏」の映像は求められていないと疑問を呈しています。台風が接近し、各地で警戒や防災が求められる重要な局面において、政府は実質的な政策や外交成果、防災・危機管理策を優先して発信すべきであり、官邸の対応は「本末転倒」だとの批判が相次いでいます。
高市氏は過去にも、熊本の被災地視察の際にヘリコプター内で合掌して写真撮影に応じたり、フィリピン大統領との会食中に体を揺らすような仕草を見せたりして物議を醸した経緯があります。今回の乾杯をめぐる騒動は、同氏の外交上の振る舞いや、公式広報チームのプロ意識が改めて厳しく問われる事態となっています。