●「金正男の息子動画」をまるでお祭り騒ぎのように報じる日本のテレビ&土居美咲も奈良くるみも、キャサリン・ベリスも初戦敗退、女子テニスBNPパリバ・オープン。

 

末尾ルコ「メディア批判とテニス観戦で知性と感性を鍛えるレッスン」

 

・北朝鮮問題で本当に必要な情報や国民が考えるべきことは、「北朝鮮の脅威がいかなるものか・どんな対応策があるか」、あるいは「拉致問題の解決にどのような方法があるか」などであって、金正男の息子の映像を延々と分析するなどは日本国民にとってほとんど価値がない。

ところが3月8日から9日、「北朝鮮ミサイル4発発射」のニュースよりも「金正男の息子動画」の方が扱いが大きい番組が多かった。

この理由は言うまでもなく、映像的に地味な「ミサイル発射ニュース」よりも、「金正男の息子動画」の方が一般視聴者にウケると踏んだからだ。

そもそも「金正男暗殺事件自体」、「暗殺シーンの映像アリ」「実行犯は若い女二人」と、テレビが喜ぶネタが満載なのだ。

 

まあテレビ報道のこうした状況は以前からずっと続いているけれど、

 

※騙されないようにしましょう。

 

というだけでなく、

 

※騙されている人たちには、「本当に大事なことは別にある」ことを適宜伝えましょう。

 

と、これは本当に大切なポイントです。

 

・女子テニスBNPパリバ・オープンが開催中だが、これは格付けの高いトーナメントの一つだから、グランドスラムに次ぐほどの強豪が集まるのだけれど、嗚呼、

 

土居美咲

奈良くるみ

 

1回戦で、しかも初日で早々と敗退。

土居美咲もせっかく昨年のウィンブルドンで活躍したのに、その後はパッとしません。

しかしですね、男子も凄い世界だけれど、女子テニスは女子スポーツの中で最も身体能力の高いアスリートがより多く集まる、「女子スポーツの最高峰」というべき世界です。

他の日本人女子が上位で活躍しているスポーツよりも遥かに厳しい世界で土居美咲も奈良くるみも戦っていることを忘れてはいけません。

 

ちなみに少し前の記事で触れた米国の大スター候補キャサリン・ベリスも初戦敗退で残念。