(「傘づくし」)
あくる、10月5日は、折しもの、台風接近で、終日、いつやむとも一向知られぬ、大雨。
日曜日というのに、三ツ揃のスーツを着た男が、和傘をさして、弓町へ。

例の面接ですわ…。
⇒喫茶去
10通もレポートを書かされたのに、2人の面接官の先生から、訊かれたのは、統合失調症の症例(F2)と、高機能自閉症(アスペルガー障害)の症例(F8)の、2つのみ。
ハキハキ、元気よく、お答えして、10分も、かからなかったのでは…。
サッと来て、サッと去りました。
たった、この、10分にも満たぬ、面接のために、どれだけのむだな労力と、金銭が費やされたのでしょう?
…徒労あるのみ、です。
「国民」はこれで、ご満足でしょうか?
ごくごく一部の、狂信的といっていいだろう国民と、煽情的マスコミ、腰砕けで無責任な厚生労働省官僚のために、全国の精神科医の、善用されるべき、精力が、どれほど、むだに、削がれたことでしょう。
「信頼」を、他に、むやみに求める人びとは、じぶんじしん、世の「信頼」に足るだけの仕事を、ふだん、どれほど、果していらっしゃるのでしょうか?
いちど、お尋ねしてみたいものです…。
しかし、面接では、チョット面白いこともありました…。
面接官「先生のレポートは、どれも、とても、興味ぶかく拝見いたしました…。しかし、意外や、先生は、いまだ、わが学会の会員では、いらっしゃらない。ぜひ、入会を」
kimono「ハッ。そろそろ、年貢のおさめどきと知り、先月20日に、入会を承認されたばかりです」
面接官「お、それはよいことです。益々のご活躍を祈念いたしております」
kimono「恐縮です」
(笑)
しごと、おわり。
また、自由時間。
さっそく、根津美術館、「名画を切り、名器を継ぐ」展へ。


ここで、また、牧谿と再会。瀟湘八景「漁村夕照」図。
いいです。
また、佐竹本三十六歌仙図。
ほれぼれ。
しみじみ。
仮名文字がよめるように、特訓しなければ、と、そのたび、強く思うのですが、なまけもので、これが、続きません。情けなや…。


根津美術館は、いつ来ても、不快な印象を抱くことがありません。
いつも、「来てよかった!」
その思いだけに包まれます。
なんと、すてきな美術館なのでしょう!
素敵ついでに、広尾にある、山種美術館、「輝ける金と銀」展へ。
ぜひとも、着物で訪れたいものでしたが、この雨では、なく泣く、断念。


前日の、国立近代美術館で、加山又造の、美しい絵を、見たばかりでしたので、ここでも再び鑑賞でき、感激は一入(ひとしお)。
光悦・宗達の、例の、むすうに飛翔する鶴図を本歌取りした絵ですが、ながめて飽きません。
ああ。
ぜひとも、着物を着て、鑑賞したかった…。
男のスーツ姿は、カッコイイとか、色気あるとか、いいますが、所詮、底は浅いものです。
長年着てる私がそう思うんやもん。
背広は、現代の社会生活上、やむなく着ているので、それ以上ではありません。
それは、そうと、新しい羽織が、できました!
近く、いい写真をアップしたいと思います…。
ああ、つかれた~。
羽田から、帰ります!
雨の中、さんざん、歩いて、わが靴たちも、お疲れ様…。
