★夜の眠りはまずノンレム睡眠から始まる

ノンレム睡眠は、(1)うとうとしている入眠期、(2)浅い眠り、
(3)中等度の眠り、(4)深い眠り、の4つの段階に分類されています。
各段階それぞれ特有の脳波が認められ、眠りが深くなるにつれて脳波の
動きがゆったりしてきます。私たちは、寝入りばなのときには、
すみやかに深い眠りに達していきます。このときには眼球の素早い動きは
みられません。夜の眠りは、ノンレム睡眠から始まります。そして、
ノンレム睡眠が、1時間半か2時間続いたあと、いちど眠りが浅くなって、
最初のレム睡眠が現れます。このとき、眼球の急速な動きがみられます。
「レム睡眠」は5分ほど続き、再び深い眠り(ノンレム睡眠)へと
入っていきます。 このように、ノンレム睡眠とレム睡眠は1つの
セットになって、1時間半程度のこきざみなリズムをつくり、
一晩に4~5回くり返すのが、私たちの睡眠の一般的な型とされています。




★筋肉の緊張が消えるレム睡眠

レム睡眠のとき、脳波や筋電図をとってみると、
脳波は“浅い眠り”の波を示し、からだの勢を保つ筋肉の動きが
みられません。つまり、レム睡眠のとき、大脳はかなり活動して
いるのに対し、筋肉は緊張をといて、からだはぐったりした状態に
なっているのです。それで、レム睡眠は「からだの眠り」の時であり、
筋肉の疲労回復に大切な役割を果たしていると考えられています。
また 夢を見るのもレム睡眠中です。