こんにちは。

パフォーマンスデベロッパー

Re-VIveです。

 

前回までの3回で、

立甲についてまとめました。

今回は、「背骨と運動」をテーマに

まとめていきたいと思います。

 

Re-Viveのトレーニングでは

立甲(2)でお伝えしたように、

「背骨をまっすぐに保ったまま、いろんな方に向けられる能力」

をとても重視しています。

もっというと、

「背骨を自由自在に扱える能力」

を大事にしています。

まっすぐに並べたり、波を打たせるように動かしたり、

ひねったり、曲げたり、

捻らないように動かしたり。

どういうこっちゃ。。

 

つまり、

3次元的に全方向へ、統制が取れた調和した動き、

が必要なのです。

背骨を自在に操ることは、

ヒトの運動を考える時基本になる能力で

パフォーマンスアップには欠かせない

「使うべき構造」

なのです。

 

では、なぜ背骨が重要なのか、その理由。

背骨は

「運動の起源にしてつなぎ役、そしてバランス構造」

だからです。

 

この背骨の重要性を考える時、

ヒトの進化、発生に関するお話は欠かせません。

運動の起源、とは文字通り、

運動を起こす部分、ということですが、

おそらく多くの読者の方が、

背骨から動く、なんて考えたこともないことだと思います。

ですが、これからみていく「進化のお話」

を少し理解していただければ、

納得できること請け合いです。

 

さて。

背骨が大事な理由の一つ目。

運動の始まりとしての背骨。

背骨のことを考える時、進化の過程を遡ると、

ほんとーーーに遠い昔まで遡る必要があります。

我々ヒトや、多くの現存する動物は、

「脊椎動物」というくくりになり、

文字通り、背骨のある動物です。

背骨のある動物は、

進化の過程で比較的遅い段階で現れてきますが、

脊椎動物が地上に現れる前、

もっともっと大昔から地球上にいたのは、

食べ物を入口と老廃物を排出する出口が一緒の

腔腸動物でした。

       代表的な腔腸動物のクラゲ

 

腔腸動物は比較的丸い体型を持っていましたが、

その後地球上には細長い動物が現れます。

 

偶然にも縦に伸びてきた生物は、

口と肛門が別になり、

背中には脊索という支持構造物が出現しました。

これが脊索動物です。

現生の脊索動物はナメクジウオに代表されますが、

脊索は、左右の体側の筋が交互に収縮して痙攣性に泳ぐ時、

体が提灯のように縮んでしまわないよう、

心棒として発生したと言われています(犬飼2014)

 

その後、シーラカンスに代表される総鰭類が出現し、

脊索は硬い背骨に変わっていきます。

そして、脊椎動物である魚類が出現し、

さらに体側に生やした鰭が四肢に変わって陸に上がり、

両生類となっていくわけです。

 

そこから先は皆さんご存知の通り、

爬虫類(恐竜)が栄華を極め、

鳥類、哺乳類などと進化していくわけです。

 

もともと何もなかったところに、消化管ができて、

口と肛門が別々になり、

前後に伸びて、脊索ができ、

脊骨ができて、脊椎動物は成り立っていったわけですね。

忘れそうになってましたが、

そのことと、運動はどう関係するのか。。

 

細長くなった動物にとって、

口のある側は重要でした。

食べ物を探し、

真っ先に餌食や危険に出会う。

そこで口側の体表面の感受性が増加し、

這いまわっている時に一番先頭にある口側の部分が

頭になっていったわけですね。

空間内で体全体を行きたい方向に移動させるためには、

全身の筋を統合し、調和した動きで進んでいく必要があり、

このとき、背骨は、

その中心に据えられていたわけです(ベルンシュタイン2003)

 

つまり、

口(頭)に先導されて目的の方向へ移動するため、

全身を連動させて背骨を動かすことで、

脊椎動物の前段階の動物の運動は行われていたわけです。

この、動きの根幹を支える背骨の動きで、

魚たちは水の中を泳ぎ、

鰭がついてそれが進化して四肢へ変わり両生類へと。

なんの変哲もない話かもしれませんが、

背骨を動かして動いていたところから手足が生えたわけです。

ちなみに、初期の爬虫類は

背骨を動かして四肢の位置を変えることで

移動運動(ロコモーション)が成立していきます。

 

時間的にも、形態的にも飛躍しますが、

ヒトの運動においても、

背骨が中心に動いていて

不思議ではないですよね。。

運動の始まりとしての背骨、

イメージできたでしょうか。

 

 

(西原1999より著者改変して引用)

 

次回は、つなぎ役、のお話。かな?

またお読みいただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

引用・参考文献

犬飼則久.脊柱と椎骨の形態学.Spinal surgery 28(3):239-245:2014

カール・ジンマー,ダグラス・J・エムレン.進化の教科書.講談社:2016

ニコライ・A・ベルンシュタイン.デクステリティ 巧さとその発達.金子書房:2003

西原克成.生命進化を骨で見るー脊柱の変化と系統発生学ー.治療 81(1): 161-170, 1999.

 

Re-Vive

http://reviveconditioning.com

パーソナルトレーニング・リハビリ

チームにおけるトレーニング指導

承ります。

reviveconditioning@gmail.com