けしの花
私が一番好きな花。
特に開き始めの紙細工のようなところや、
シャープな茎もいい。
口は災いの元。
私の何気ない一言が誤解されてしまった。
たわいの無い雑談だったので、
その人はもう忘れているかもしれない。
でも私は何時までも喉に刺さった骨の様に、
気になっていた。
花曇の空のように、
何時晴れるのか出口を探していた。
今朝宅配便で水が届いた。
いつもの人、重たい荷物を運んでくれる。
玄関に有ったレモンを一つ差し上げた。
「有難うございます。」
と言ってくれた笑顔に、
私が癒された。
なんだか少し、
外も日がさして来た様だ。