ドラッグフリー&循環器内科にさようなら
自己心膜による大動脈弁形成術は、体内に異物を入れないことで、術後の「ドラッグフリー」生活が実現できるというのがウリだ。人工弁使用で必要なワーファリンの服用も必要ない。元々、薬を飲むのは好きではないが、退院後、心拍数の上昇を抑えるためβ遮断薬のお世話になってきた。β遮断薬のことは、以前何回か取り上げた。入院時には「ビソノテープ」を1日1回左胸に貼ってもらっていた。退院時にこれに代わり、飲み薬で「ビソプロロールフマル2.5㎎」が処方された。薬を飲み続けるのが嫌で、1年位前に1度服用を中断したが、心拍数の上昇が顕著だったので、2ケ月ほどで再開した。安静時・日中の活動時とも、心拍数を20位下げる、効果テキメンの薬だ。その後服用を続けているが、手術から1年半経過し、安静時心拍数は60台、就寝時などは50台に下がることもあった。効能がある以上、副作用もある。そもそも、この薬の副作用についてきちんと理解していなかった。医師からは、何も説明は受けなかった。ところが、日経メディカル(ネット)の情報によると、様々な副作用があることがわかった。本当にたくさんの副作用が書いてある。その中で、自分の感覚で、「ふらつき 、 立ちくらみ」「 AST,ALT,LDH上昇,γ−GTP上昇,尿酸上昇,クレアチニン上昇,皮膚そう痒感」といった自覚症状、検査数値上昇が認められる。これら全部が直接の副作用ではないだろう。でも、服薬を止めてみる価値は十分あると判断した。心拍数の数値が下がってきていること、そして、走ることをはほぼ諦めつつあるからだ。今通院している循環器内科では、血液検査で値が悪いとすぐに薬を処方される。最初コレステロールを下げる薬。これは即効性があった。次に尿酸値を下げる薬。フェブリク10㎎。これは、服薬量が少ないこともあり、尿酸値は基準の7をなかなか下回らない。今は手術前に比べて、おそらく半分の酒量も飲んでいない。ビールもほとんど飲まなくなった。糖質制限など食事には気を使っている。白米は食べず、自家製ベジブロスに雑穀を混ぜた茶飯を120gが基本。それでも、尿酸値や肝機能の数値は術前に比べて悪化している。β遮断薬のせいで尿酸値やGPT、GOTが上昇し、それを下げるためにまた別の薬を飲むなんて、真っ平ごめんだ。そこで、先月下旬からβ遮断薬を徐々に減らしてみた。最初は36時間おきに服用を1週間程度、その後48時間おきに服用を4日間。そして、服薬中止して4日目。やはり心拍数は上がってきているが、以前ほどではない。そこで、今回循環器内科の定期通院のとき、服薬を止めると宣言した。不整脈の予防であるなら、まずその恐れがあるのかどうか、24h心電図検査で診てほしいと言ったが、医師はその必要には言及せず、「服薬を止めるというご自身の判断を尊重します。」というのみだった。これで、晴れてドラッグフリー。思い返せば、大動脈弁狭窄症と診断されて約3年半。それ以来の、薬を飲まない暮らしが始められる。循環器内科ともおさらばだ。