犬 猫 動物 熱中症対策 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

久々に動物さんの話です
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本格的な夏に突入して毎日とても暑いですよね

こうなってくると心配なのが、熱中症と言った危険性です
人だけではなく、動物もなりうるというのは昔に比べて皆さんの意識の中に定着しつつあります。

ただそれでも熱中症がなくならないのは、少し認識が甘いからなのではないかとも感じています
 悲しい事故が起こらないように熱中症について、そしてその対策について何回かに分けて書いていきたいと思います。

まずは

①人が「暑いなぁ」と思ったら間違いなく動物達も「暑い」と感じているということ
②人よりも動物さんの方が体温を下げにくいということ


このことをしっかりと頭に入れて、快適な生活を送れるように心がけてください

まず①ですが、ほとんどの動物には体毛が存在します。
その量は、人は少ないほうで、動物たちのほうが多いことがほとんどです。

服を着ているようなものですから、それだけでも私たちより暑くなりやすいのです

「別に暑そうに見えないけど?」
こんな声が聞こえてきそうですが・・・。

もの言えぬ動物たちです。
激しくアピールしてくれる子だといいですが、わかりにくい子や我慢強い子もいます。
飼い主様が暑いならまず間違いなく暑いです。
やけに伸びたり、玄関の冷たい石の部分にいる時間が増えたりしてませんか?
熱中症の前兆です。

そうでなくても、前兆が見える前にしっかりとエアコンや冷却グッズなどで、少なくとも私たち人間が快適と思える状態を整えてあげてください☆

②についてですが、人が体温調節を行うのにとても大切なものに「」があります。
汗が体表に出てきて、蒸発する。
このときに気化熱として熱が奪われ体表温度が下がっています。

この汗ですが、動物さんは足の裏しかかけないんです。
つまり体温調節にはほぼまったくと言っていいほど汗を使えないということです。
ワンちゃんは、口をあけて体温を逃がすことをしますが猫ちゃんはそれもしません。

①②を考えるととても熱中症のリスクが高いことがお分かりいただけましたでしょうか?

病院に連れてこられる熱中症患者の飼い主様は
「こんなことで熱中症になってしまうんですね」
とよくおっしゃいます。

体温を下げるということにいくつもハンデを負っているのですから、
そこは大切な家族としてしっかりとケアしてあげて、悲しい事態にならないように心がけましょう!

次回は具体的な対策についてお話します
冷却グッズはこんな感じのものです。次回以降で詳しく説明していきますね♪