今日は腎性貧血の治療に関してお話しします。
まずは①鉄の補給です

「いやいや、鉄欠乏性貧血と腎性貧血は別でしょ?」
【※鉄欠乏性貧血:鉄が不足することで起こる貧血
鉄は赤血球の原材料です。原材料がなければ、製品は作れませんよね。
わかりにくい場合は前回の例え話を参照にしてください。】
と思われるかもしれませんが、慢性腎臓病の患者では、鉄が欠乏している場合が殆どです

腎機能の低下が認められた時点で鉄分の補給を開始するという考えも珍しくはありません

エリスロポエチンの量に関わらず鉄が足りなくなると貧血が起こりますから、まずは鉄の補給、これは欠かせない条件になります。
もう少し慎重に行く場合は、血清中の鉄総濃度及びフェリチン濃度を測定するという選択肢もあります。
基本、エリスロポエチンを使用する場合は鉄の補給はセットで行われるとお考えください

※鉄製剤については注射薬や各種サプリメントが存在します。
その子に併せて担当の先生と選んでいただくのがいいと思います。
その次に②高血圧の管理です。
高血圧症については過去に説明しておりますのでそちらをごらんください。
高血圧症については過去に説明しておりますのでそちらをごらんください。
高血圧について
エリスロポエチンを使用すると血液の粘稠度が著しく増加することが知られています。
生理的なレベルよりも高く上昇しますので、もともと高血圧がある時には、命に危険な状態を招くこともあります。
網膜の障害のほか、脳出血など死に至ることも少なくないと言われています。
このため高血圧症についてコントロールが取れていないのであれば、エリスロポエチンの使用は控えるべきです。
以上の二点がエリスロポエチン使用の前に行っておくべきことです。
使用のタイミングについては次回お話しします。
少し難しい内容になってしまって申し訳ございません
ここまで読んでいただきありがとうございました
エリスロポエチンを使用すると血液の粘稠度が著しく増加することが知られています。
生理的なレベルよりも高く上昇しますので、もともと高血圧がある時には、命に危険な状態を招くこともあります。
網膜の障害のほか、脳出血など死に至ることも少なくないと言われています。
このため高血圧症についてコントロールが取れていないのであれば、エリスロポエチンの使用は控えるべきです。
以上の二点がエリスロポエチン使用の前に行っておくべきことです。
使用のタイミングについては次回お話しします。
少し難しい内容になってしまって申し訳ございません

ここまで読んでいただきありがとうございました
