日本の猫の約20%は、コロナウイルス(FIPVとFECV)に対する抗体を持っています。
(※FIPVかFECVかは不明でこれらを区別する方法もありません…

室内猫になるとその数字は50%に上がると言われ、集団飼育下ではほぼ100%と言う報告もあります。
注)感染と発症は別です。⇨詳しくはこちら
感染率が高いと言っても多くみられるのは、病気を起こす力が弱く腸に感染する猫腸コロナウイルス(FECV)です。しかし一部の猫の体内でこの弱いコロナウイルスが突然変異を起こし、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に変わると考えられており【突然変異】、このような猫でFIPの発症がみられます。
※この他にも説はあります。
この突然変異の引き金は免疫力の低下で、なにかしらのストレスが関与してると言われています。
確かにFIPの発症を疑った子は僕の経験でもその数ヶ月ほど前に激しいストレスに暴露されていた子が多いのです。(もちろんストレス以外でも免疫力が低下する場合があり、原因はその限りではないです。というか完全には原因を解明できておりません)
ストレスの代表としては、避妊去勢手術や異物摘出などのための全身麻酔、引越しや同居猫、人間の赤ちゃんが増えるなどの環境変化が多いと思います。
先ほどの感染率の話から、皆さんの可愛い猫ちゃんがコロナウイルスを保有している確率は低くはないのはお分かりいだだけましたでしょうか。
ストレス以外にも発症の引き金はありますが、今一度、可愛い家族が怖い病におかされぬよう、「これってストレス?」と心当たりがある場合は環境の見直しなどをしてあげるといいですね
