韓国ドラマ2年ちょいの
初心者の私ですが…
実は、
「韓国ドラマ歴」としては、
さかのぼること15年ほど前、
「チャングムの誓い」
でハマったクチでして
その後も、
韓国時代劇ドラマは
けっこう好きで見ているので、
韓国の歴史や風習を
何となく分かったような気に
なっておりましたが
恥ずかしながら、
今回ご紹介するドラマを見るまで、
つい数十年前まで、
韓国は軍事政権だった
ということも知らなかったという...
そんな自分の無知と
韓国の現代史に
衝撃を受けつつも、
いつもの通り、
あらすじ&ネタバレなし
で語りたいと思います。
五月の青春
こんな人にオススメ
こんな「青春」があるのか己の信念を貫く、純粋で献身的な若者たちを見て、「青春」の定義が変わる体験をしてみたい人
「光州事件」を知っている人も、知らない人もこれで、韓国のアイデンティティの一端が分かるかもしれない韓国現代史を真剣に学び感じとってみたい人
「戦時下」の家族、友情、同僚など、様々な形の愛が尊過ぎる...感涙必至なドラマを見たい人
口元で心の機微を語るイ・ドヒョンと、魂まで凛として美しいコ・ミンシのカップルのケミストリーにときめきたい人
*私がこのドラマを見た理由は、
ブロ友の美々あんぬさんが
オススメされていたので、
「見たい韓国ドラマリスト」
にずっと入れてあった
ということと、
韓国の現代史を
そろそろ勉強しなくては...
と常日頃から思っていたからです。
ざっくり言うと
こんなドラマ
運命の歯車が回り始め、「光州」に引き寄せられる若者たちのヒューマンラブストーリー
ソウル大首席入学の医学生
ファン・ヒテ(イ・ドヒョン)は、
ある出来事から、
医師になる確信が持てなくなり、
あえて卒業保留を選んだ
1980年春・・・
はむはむ@reviewby8686ソウル大学主席入学した主人公の #韓国ドラマ が続いてます~🤯 #ウヨンウ弁護士は天才肌 #賢い医師生活 #五月の青春 https://t.co/wVeXZrw0NJ
2022年09月21日 13:24
(蛇足ですが...
私が大好きなこの人たちも、
ヒテの同窓って、
すごいですよね~)
苦境にあえぎながらも、
看護師として懸命に働き、
留学の夢をつかみとろうとする
キム・ミョンヒ(コ・ミンシ)と
運命のいたずらで出会い…
いつの時代にもある
社会への不満
将来への不安
家族への葛藤
を抱えながらも、
何気ない日常を送る若者たちが
光州へと導かれて、
あの歴史的事件へ…
ひとつひとつは、
個人のありふれた
選択の連続
なんですが、
それが、人々の
運命と時流を変えることに
感動せずにはいられない
ドラマチックな
ヒューマンラブストーリーです。
こんな「青春」があるのか
失敗が許されないからこそ、人としての尊さが際立って見えたり
私、2022年は、
いわゆる「青春ドラマ」
をいくつか視聴したのですが。
それらと比べると、
「五月の青春」も確かに
「青春」ではあるけれど…
若気の至り
という言葉もあるように、
自由な言動で
失敗を繰り返しつつ
成長していくのが
青春の醍醐味だと思うのですが。。。
このドラマでは、
ひとつの失敗が
命とりだったり
自分の意志ではないところで、
大人たちや社会の策略に
翻弄されたり
そんな
厳しい状況だからこそ、
人間の本質が
あぶり出されて見えたり。
あるいは、
恋愛だけでなく、
家族愛
友情の絆
仕事への責任感
などなど、
人としての尊さ
が際立って見えるんでしょうね
いずれにしても、
感涙必至ですよー
(超初心者による)
韓国ドラマあるある度
韓国ドラマっぽいストーリー:
私のように、
「光州事件って何」
「韓国の民主化運動って何のこと」
という人でも、
万国共通のクラシカルな
「戦時下のラブストーリー」
として十分楽しめる作りだと思います
時々、ですが、
韓国っぽい笑いもありますので、
お見逃しなく~
総合的評価
(星4.8)
「韓国の
民主化運動を
題材にしたドラマ」
という事前情報は得ていたので…
ああ…
血みどろとか…
理不尽な暴力とか…
リアルに描かれていたら
ちょっと嫌だなぁ...
と、元々そういう系がニガテな私
なので、戦々恐々としつつ見始めました。
…が、完走した今、
悲惨で理不尽な出来事から
目を背けないことこそが、
歴史を直視する
ってことなんだな
とあらためて感じました。
翻って、
日本の「軍事政権」を見れば、
原爆投下
第二次世界大戦敗戦
アメリカによる統治
によって「強制終了」となり、
民主化へと舵を切ったわけですが…
もしも日本が、
あの戦争に勝利していたら、
もしかしたら、
韓国=日本
だったのかもしれないと、
とても他人事とは思えませんでした。
いつの時代でも、
社会をドラスティックに変えるとなると、
暴力や戦争
に走ることになってしまうから。
先人たちの犠牲の上に成り立つ
民主主義を守るために、
例えば、
議論を重ねるとか、
選挙に行くとか、
今を生きる私たちには
地道な積み重ね
が必要だと思いました。
イ・ドヒョンは…
はじめまして
と思い込んでいたけれど、
地味に「怪物」の主人公の青年役で
出会ってましたね💦
目で語る俳優は多いですが、
彼は、
口元で
哀愁を
漂わすことができる
稀有な俳優だったとは~~
たぶん、実物は、
すごいオーラ
があるのでしょうけれど、
このドラマでは、
飄々とした普通の医学生
に徹しておりまして。
それなのに、なんだか、
すごーく情感豊かで、
一瞬一瞬の心の機微を表現するので、
ずーっと
見ていたくなるような人です
ネタバレにつながるので、
詳しくは言いませんが、
ヒテの愛の言葉で、
ドキドキしつつも、
これほどまでに、
何とも言えない気持ちになるのは
初めての経験でしたし、
このドラマのテーマを思うと
ものすごい含蓄
がありますね。
コ・ミンシは…
とにかく美しい~
もちろん、外見だけでなく、
魂の清らかさ
心の芯の強さ
まで表現しきっているところに
圧倒的な説得力がありました
2人の間に、
抜群のケミストリーがあって、
これまで見た韓国ドラマの中でも、
最高のカップル
の一組かもしれません
ひたむきに生きてきた彼女に、
ヒテが惹かれる理由もわかるし、
自分の信念をまっすぐに貫く彼に、
ミョンヒが運命を委ねる理由も
すごくよくわかります
…と、色々な感情が蠢いて
語りが止まらないんですがー
マイナス分は、
このドラマを見た85%の人
(はむはむ調べ←ウソです笑)が...
ヒテの父
ファン・ギナム(オ・マンソク)は…
「愛の不時着」の
チョ・チョルガンと
全く同じじゃないのっ
と思うとか、思わないとか…💦
まぁ、当時の韓国と現在の北朝鮮は、
ミリタリズム
という共通点があるので、
ある意味リアル
なのかもしれませんが...
恐らく、ヒテ父にも、
壮絶なバックグラウンドがある
と推察されますが、
なぜあんなにも横暴なのか、
よく理解できなかったことが非常に残念...
(私が見逃しただけ)
個人的に思うに、
よくヒテはグレなかったなー
実母は、
よほど立派な人だったのだろうな
と想像したり。。。
率直に言って、
父と子の闘いは、
異様なことの連続
なんですけれど
迫力あるシーンの数々は、
息子が父を超えようとする時に生じる
普遍的な親子の葛藤
でありながら、
光州事件の残酷さを
象徴するものなのかもしれません。
それから、もう1点、
あえてツッコませて頂きますと、
偶然が重なるエピソードが
多かったような💦
もちろん、社会の混乱の中で、
何が起きてもおかしくない
とは思うのですが
よくよく考えてみると、
出会う前から、
あの2人は因縁がある…
ってあり得ることなのかっ
でも、視聴中は、
それほど気にならなかったから、
まぁ、い、いいのかな、、、
いずれにしても、
このドラマで、
光州事件を知ったことで、
韓国の歴史の痛み
韓国人のメンタリティーの源泉
を感じ取った今、
今後の韓国ドラマの見え方が
変わってくるような予感もします
というわけで
韓国の現代史入門として、
あるいは、
純粋に美しいラブストーリーとして、
オススメします