Reverberation
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ダーカーレイン。


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月が、冷たく見ていたら良かったのに。


月に、見られていたら君の名を呼ぶ事もなかったのに。


見ていないから、わるいんだ。




雨が体温を奪おうとするから。


世界が夜の闇に包まれているから。


だからすべてが、わるいんだ。




熱を求めて。


光を求めて。


さけぶんだ。


すべてを求めて、手を伸ばすんだ。




崩れそうな君の眼が、心を揺するから。



だから君を、抱き締めるんだ。






輪舞曲。


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それは、歪んだ世界の物語のように、清冽な音色を奏でた。





『あなたはだあれ?』




ビスクドールにも似た君は、幼気な微笑で、147度目の質問をする。




『ぼくはきみのためのしじんだよ』




悲しみが何色だったのか思い出せない僕は、147度目の答を返す。


そうして嬉しそうに口元を綻ばせる君に、


僕は、148度目の詩を、贈るのだ。




『いとしいきみのためのしを、うたってあげる』




繰り返し繰り返される、あいの詩を。


愛しさが何色だったのか思い出せない僕が、壊れた君に贈り続ける。






それは、歪んだ世界の物語のように、綺麗な音色で弾けて消えた。






恋色。


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君の名を呼んだ。




君の名の色に染まった声は、





恋の色へと移り変わって、君に届くといいのだけれど。







在り処。


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昨日、刃を交えた人が互いの心を知り、

かけがえなき理解者となる。



昨日、抱き締めあった人が想いすれ違い、

戦うべき対立者となる。




人はみな明日を知らず歩むのならば


わたしは一片の曇りなきまなこでこの世と対峙したい。




そしてわたしのこの短き生涯が


最期に一片の後悔すら遺さぬように生きて死んでゆきたい。





そうある為にわたしはきっと、明日の理解者をこそ愛するだろう。






リップサービス。


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あら、あたしが嘘は吐かないわなんて、いつ言ったかしら?


馬鹿ねそんなの言う訳ないじゃない。




ほら、あたしが嘘なんて吐いたって、あなたは振り向きもしないでしょう?


知ってるものそれくらい。





だからあなたは特別よ。


嘘吐きなあたしがとっておきの笑顔で言ってあげるの。


ちゃんと聞いて。


一世一代の大嘘よ。





『さよならしましょう』、ってね。