1000万人に1人の、病気がわかった時の話


今考えればあれが初めての自虐ネタでした。


自分は誕生日が10月なんですけど、それくらいから頭痛がよく起きるようになったんですよ。母も偏頭痛持ちだから偏頭痛なんじゃないかと思ってバファリンやらロキソニンやら飲んだのを覚えています。でもどの薬も全く効かなかったんです。

そんな状態で学校行って6時間目の体育で頭が痛すぎてちゃんと走れなくて先生にもう一周走らされた記憶があります。その日は部活も休んで早く帰りました。

次の日親と病院に向かいCTを撮りました。すると脳の一部が石灰化してると言われました。石灰化は血がかたまるとできるらしいんですけど、生まれつきあるやつがほとんどだそうで、最悪の場合脳腫瘍とかあるので念の為MRI撮りましょうと小児科のおばちゃん先生が説明してくれた。

MRIは磁力が発生するので時計やら湿布やらを付けてませんか?って質問されて取り始めるためにMRIの中に入った。すると小児科のおばちゃん先生が駆け込んできた。

「お腹の音聞くの忘れてたから聞かせて!」と言ってMRIの中にいる俺に聴診器を当てようとして聴診器をMRIにガッツリ持ってかれてた笑笑。磁力発生してるんだから当たり前だろ笑笑そして人生初のMRIガンガンガンガンとうるさいMRI。何十回も撮った今となってはこの音が来たらもう直ぐ終わりとかわかるけど、当時はわからなかったのでいろんなことを考えた。めんどくさいなー。早く終わらないかなー。家帰りたいなー。とにかく頭痛治ればいいんだけど。とかとか。その後小児科に戻って診察小児科の、おばちゃんが神妙な面持ちでMRIの結果を説明してくれた。最悪の場合の脳腫瘍だった。しかも脳の真ん中。脳幹の上。それでそのままその病院の脳外科に行って話を聞いたが「ウチでは治療できません。大きい病院に行かないと難しいです。」と言われた。この時僕は(うわ、マジか。え?どーなんの?!俺が?脳腫瘍?何?ガン?ガンなの?終わった?)とか思っていた。

別の病院を紹介してもらうことになった。当時自分のおばあちゃんが入院してた病院が大きい病院だったのでそこに入院することにした。

まさか2ヶ月後にあんなことになるとは思わずに。それはまた後日書きます。

話を戻して初めてMRIを撮った帰り病院で親子丼を食べた。お腹はすくからちゃんと食べてりゃ治るだろうとこの時は思っていた。

帰り道親と一緒だったから息子が脳腫瘍というのはショックだろうなと思って明るく振舞おうとして「脳腫瘍てガンてことだよね?ガーーン。」と言った。考えればこれが最初の病気を使った自虐ネタだったかもしれない。

そして翌日祖母の入院する病院に行くのだがそれはまた明日。